北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2018年6月7日木曜日

田植え終わりました!

怒涛の田植え週間が終わりました。
余りの忙しさになかなかブログを更新する余裕がありませんでしたが、まとめて報告したいと思います。
5月の中旬から水を入れて代かきをした田んぼではこのようにびっしりと田の草コナギたちが生えてきました。
無農薬の田んぼで一番悩まされる草で、毎年この草にどう対処したらよいか試行錯誤を繰り返しています。
去年から試している方法は早め(田植え前3週間~1か月前頃)に入水代かきをしてあえてこの草たちを生やすこと。
そして田植え前にたっぷり水で再びトラクターで代かきをしてこの草たちを浮かせます。
恐ろしいほどのおびただしい数のコナギです。
浮いたコナギたちを排水口を開けて出来るだけ流してしまいます。
自然栽培で言う「肥毒」も一緒に流すという考えも取り入れています。
こうすることでその後生える草をある程度は減らすことが出来るはず…。
去年試した感じでは、まあそれでもコナギの生命力は強く、やっぱりしっかり生えてくるのですが、稲が草に負けにくいような気がしました。
でも浮かせたコナギたち、どうしても全部は流れ切らずに残ってしまうので、水を落とした状態で再び代かきをして泥の中に練り込んでしまいます。
これが最後の仕上げの植え代かきになります。
この時、トラクターのロータリーだけだと、どうしても両側から泥が逃げてしまい平らになりません。
そこで出来るだけ平らになるようにロータリーの後ろに角材を引っ張りながら代かきをします。
ドライブハロー(トラクターの代かき用アタッチメント)があればもっと効率よくきれいに出来るのですが、この角材方式でも意外ときれいに仕上がります。
でもやっぱりドライブハロー欲しいな…。
今の手持ちのトラクターはロータリーが固定されていて脱着できないので、ドライブハローをつけるためにはトラクターも買い替えなくてはならないのです…(涙)。
今年は比較的苗がうまく育ちました。
目標の4~4.5葉、草丈15㎝以上にまで育ち、いつでもスタンバイOKです。
色は少しさめてきて黄色くなり始めてきていますのでできるだけ早めに植えなくてはなりません。
植え代かきから中1日から2日置いて泥が落ち着くのを待ってようやく田植えです。
あまりすぐだと泥が柔らかすぎて苗がうまく植わらないし、それ以上日にちを空けると、草の方が先に芽を出し始めてしまうので、タイミングはシビアです。
ちなみに今年から念願の4条植えの条用田植え機を導入しました。
古い型の中古品ですが、去年までの歩行型の2条植えの田植え機に比べると効率は良いし、乗用なので体も楽です。
アルプスを眺めながら気持ちよく田植えをすることが出来ました。
新しく増やした田んぼも含めて、10枚の田んぼ(約7反強)の田植え、何とか終わりました。
植えたばかりの苗はとても頼りなく見えますが、これから逞しく育ちます(のはずです…)。
ホッと一息つきたいところですが、これから機械がうまく植えられなかった欠株を見て回って植える補植、そしてその後は除草が始まります。

この時期、家の周りではハチクのタケノコが盛んに出ています。
ハチクは採りたてはあまりアクが無くて気軽に食べられるのが良いところ。
晩御飯はタケノコと鹿肉入りのカレーにしてみました。
どちらも山の恵みですね。
田植えで疲れた体に久しぶりにスパイシーなカレーが美味しかったです。
若い頃に行ったインド、ネパールを懐かしく思い出しました。
ここ、信州大岡の風景はヒマラヤの山々に抱かれたネパールの山里の風景を思い起こさせます。

0 件のコメント:

コメントを投稿