北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2018年9月8日土曜日

台風が過ぎて

先日の台風21号は、当地でもかなりの風が吹きました。
あちらこちらで木が倒れたり枝が折れたり停電したり。
稲は田んぼによってばらつきはあるものの、おおむね少しなびいたくらいで済みました。
でも、同じ田んぼでも場所によっては写真のように完全に倒れてしまったところもあります。
一般的には養分過多が原因で倒れるということが良くありますが、今回はそれが原因ではないようです。
同じ田んぼの中でもどちらかというと深くて常に深水管理になってしまったような部分が倒れる傾向が強いような印象です。
逆に全然なびきもせずすくっと立っている田んぼもあります。
初期生育が良く除草を早めに切り上げて、7月に軽くでも中干しをすることが出来た田んぼは根をしっかり張ることが出来たのか、なびきもせずしっかりと立っています。
倒伏防止のためにも、田んぼはなるべく平らにして、稲が初期から元気で、草がおとなしい田んぼを作り、7月に軽く中干しすることが出来るような栽培管理を目指したいと思います。

天気は台風一過も束の間、秋の長雨に突入してしまったようです。
天気予報でもしばらく雨続きの予報です。
9月の末くらいから稲刈りを始める予定なのですが、この調子だと田んぼが乾かず、ぬかるんで稲刈りがとても大変になりそうな嫌な予感が…。
あわてて落水(田んぼの水を抜く)作業を始めました。
早く天気が回復して稲刈りまで秋晴れベースでいってほしいなと願うばかりです。

それにしても、今年の日本は豪雨、干ばつ、台風、地震、と災害が立て続けです。
被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げます。
これらの災害は自然が何かしらバランスをとろうとして引き起こされているような気がしてなりません。
今必要なことは、近隣国との対立や不安を煽り戦争の準備をしたり憲法を変えたりすることではなく、自然と調和した生き方、社会の在り方へと少しづつでもシフトしていくことではないかと思います。
先日の台風の時は我が家もまる24時間停電しました。
夜暗いのはランタンでしのげるし、ご飯はガスで料理できるし、お風呂は薪だし、何とかなるのですが、困ったのは冷蔵庫(冷凍庫)が動かないこと。
冷凍庫には頂いたり、自ら捌いたりした貴重なシカやイノシシの肉が沢山入っていて、ダメになってしまわないかと不安に。
お客様とのやり取りや情報収集・娯楽にインターネットが使えないのも不便です。
スマホでもできますが、バッテリーがすぐなくなっていきます。
お米の注文をいただいた時に籾摺り機や選別機を使えないのもつらい。
随分と電気に依存しているなあと改めて実感しました。
停電時は自家発電機でしのぐというのもありですが、もっと進んで外部電源に頼らない、太陽光や小水力などで電気の自立をするオフグリッドという方向はやはり魅力的で、いつかは実現させたいものです。

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