北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2018年7月25日水曜日

田んぼの除草終了、大豆の補植。

毎日厳しい暑さが続いていますね。
ここ信州の山里も連日最高気温が34~35℃くらいまで気温が上がる暑さです。
農作業は暑い時間帯を避けて午前中と、夕方4時半くらいから日暮れまで、それでも汗びっしょりになります。。
午後の一番暑い時間帯は何もできず、ぐったりとお昼寝タイム。
でも、この暑さがお米にとっては良かったようです。
田植え後、草の勢いばかり強くて稲がなかなか成長しなかったこの田んぼ、このままでは収量半減かなと半ばあきらめかけていたのですが、この暑さでぐいぐい追い付いてきました。
もちろん、その間除草し続けた甲斐もありました。
田植え後6月上旬から除草を始めてつい先日除草作業は終了としました。
まだ気になる所はありますが、そろそろ稲が幼穂形成期、田んぼに入って稲の根を切らない方が良いとされているので、あとは稲にお任せです。

これは7月中旬の写真ですが、除草機を3回から4回かけても草の勢いの強い田んぼはこのように株周りに草が残ってしまいました。
この残ってしまった草はひたすら手で取るか、このような道具(水田熊手)で取るか。
草が大きくなってしまうと、取った草はそのまま浮かせておいてもやがて根を伸ばして復活してしまうため、田んぼの外に出してやらないといけないのがまた余計に手間がかかります。
7反の田んぼのうち約半分の田んぼがこのように機械除草だけでは草が抑えきれなくて、手作業での除草を余儀なくされました。
来年は何とかこの手作業の除草が少なくて済むようにしたい…。
残り半分の田んぼは機械除草だけでなんとか草が抑えられたのですが、秘訣は草がおとなしく、稲が初期から元気な田んぼ。
これを全部の田んぼで実現したいものです。
手作業での除草は辛いのですが、このような綺麗な花にも出会えます。
オモダカという稲の生育にとっては嬉しくない草なのですが、何とも可憐な花です。
可憐ですがやっぱりしっかりと抜きます(笑)。
除草作業が終わるとあとは水管理をしながら出穂を待ちます。

田んぼの除草がひと段落したので、久しぶりに大豆畑へ。
管理機を使って土寄せと除草をしました。
今年は畑によってですが、発芽したばかりの芽をハトに食べられまくり欠株だらけ。
大豆がまばらにしかない畑もあります。
毎年作付している畑はハトに覚えられてしまったかな?
キラキラ防鳥テープを張ったのに全然効果ありませんでした…(涙)。
慌ててセルポットに蒔き直した苗を補植しています。
苗の成長が早くてあっという間にヒョロヒョロに徒長してしまいました。
雨が全然降らなくて畑の土がカラカラなため、ポリタンに水を入れて運んでジョロで灌水しながら植えています。
でも土があまりにもカラカラなため焼け石に水状態で、うまく付いてくれるか心配。
本当にハトが恨めしくなります。
欠株が多すぎて用意した苗ではとても足りないし…。
週末には台風が接近・上陸するという予報ですが、雨が降るのは嬉しい反面、これまた心配ですね。



2018年7月6日金曜日

大豆の種まきと田んぼの除草と。

関東甲信地方は6月末に早々と梅雨明け宣言が出てしまい、本当にびっくり。
その後はしばらく真夏の暑さが続いていましたが、昨日から梅雨が戻って来たような長雨です。
しかもかなりの大雨で、西日本は大変な状況になっているようで心配です。
気候変動の影響か、今までの定型的の気象パターンが完全に崩れてしまい、農業をするにも難しい時代になっているような気がします。
さて、この雨の前に何とか大豆の種まきを終えることが出来ました。
小麦を収穫した畑を大急ぎでトラクターで耕してできるだけきれいに均し、
手押しの播種機「ごんべえ」君を押して大豆の種を蒔いていきます。
炎天下、播種機を押して歩くだけで汗が吹き出します。
小麦を植えていた畑以外も含めて目標の2反歩、何とか蒔き終わりました。
最後に鳥除けにキラキラテープ(正式名称は分りません)を張り巡らせました。
ハトが、播いた直後の豆をほじって食べたり、発芽したばかりの芽を食べるので、とても手間がかかるのですがやらざるを得ない作業です…。
でも、キラキラテープとそれを張るためのピンがたりなくなってしまい、全部の畑には張ることが出来ず、そのままになってしまった畑も…。
ホームセンターに買いに行って後日張るかな、それとも試しにこのままにしてみるかな。
ハトさん、食べなに来ないでね~。
それにしても、麦大豆連続栽培は時期が遅くなってしまうのが難点です。

田んぼの除草は4巡目に入りました。
こちらは除草がうまくいってほとんど草が生えていない田んぼです。
全部の田んぼがこうなってくれると嬉しいのですが…。
こちらは除草に失敗して株間に草がかなり残ってしまいモリモリ成長中。
除草機を既に3回かけているのにこの状態です。

こうなってしまうと、もう除草機のスクリューの調整を目いっぱいきつめに設定しても取り切れません。
あまりきつくしすぎると稲の苗が抜けてしまうし、難しいところです。
同じような手順や日程、そして機械の設定も同じで作業しているのですが、この違いは何なのでしょうか?
除草がうまくいった田んぼは、基本的に草が比較的おとなしく稲の生育が初期から元気な印象でした。
上手くいかなかった田んぼは、逆に草が生育旺盛で稲の生育がなかなか進まずゆっくりな印象。
やっぱり、出た草を取るだけではなく、草がおとなしくて稲が元気に育つ田んぼを田植え前に作ってあげることが自然栽培の稲作の要だなと改めて実感しました。
その運命を分けた原因は何だったのか、まだはっきりとした確証はないのですが、しっかり検証して来年につなげたいです。
とりあえず除草に失敗してしまった田んぼはがんばって手で草を取るしかないのかな。
トホホ…。