北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2019年7月30日火曜日

梅雨明け、夏到来!


ようやく梅雨明け宣言が出て本格的な夏がやって来ました。
今年の梅雨は長かった!
梅雨の間、気温があまり上がらない期間が長く続いたこともあって稲の生育も全体に遅れ気味でしたが、終盤になって気温が上がるにつれてぐいぐいと追い付いてきました。
茎を上へ上へと伸ばして立ち姿勢、いよいよ出穂の体制です。
出穂の前後は稲は一番水を欲しがると言われていますので、間断灌水にしていた水管理を常時湛水へと切り替えて、水を切らさないように気を付けながら見守ります。
稲の足元にはオモダカが可憐な花を咲かせています。
花は綺麗なのですがオモダカは稲の生育を阻害する厄介者、これから実を付けるとまた来年増えてしまうのかなあ…。
気温が上がって田んぼの土手草も伸びる延びる。
山間地は土手が広くて草刈りしなくてはならない面積も広大。
去年から導入したスパイダーモア(斜面も刈れる自走式草刈機)のお蔭で体力的にはずいぶん楽になりました。
最近はひたすら草刈りの日々です。
梅雨の間は雨が多くて機械が入れず草に埋もれそうになっていた大豆の中耕除草。
元水田の畑はまだ土が湿っていて重いため、機械操作も大変で疲れました…。
そして刈りそびれていたスペルト(古代)小麦の収穫。
今年初めて試験栽培してみました。
暑い中手伝って頂いたNさんありがとうございました。
刈り時が遅かったためかバインダーで刈ると衝撃で穂がボロボロと取れてしまうのがもったいない。
軒下に干そうと思って家まで持ち帰ったのですが、さらに穂がボロボロ落ちてしまいそうなのでそのまま脱穀することにしました。
スペルト小麦は品種改良されていない原種に近い小麦とのこと。
普通の小麦は脱穀機にかけただけで莢の中の玄麦が飛び出て来てくれるのですが、スペルト小麦は硬い殻に覆われていて脱穀機にかけただけでは出て来てくれません。
この後お米用の籾摺り機にかけて殻を取る必要があります。
ひと手間余計にかかるのですがこの特性ゆえに鳥などに食べられにくいそうです。
手間はかかりますが、スペルト小麦はナッツのような風味があって美味しいと聞いているので楽しみです。

2019年7月20日土曜日

長梅雨と田んぼの手取り除草、そして選挙のこと。

雨と曇りばかりの天気が続いています。
梅雨らしいと言えば梅雨らしいのですが、日照時間が少なく気温もあまり上がらない日が多く、空梅雨でひたすら暑かった去年の梅雨とは全く真逆の天気です。
稲の生育も全体にゆっくりで、田んぼによっては大丈夫かな?と気をもむ田んぼもあるのですが、全体としては何とか追い付いてきています。
田植え後約1か月間、6月はほぼ7~10日おきに除草機を入れて除草作業をしてきました。
除草機だけでうまく草が抑えられた部分もあるのですが、写真のように株元の草が残ってしまいその草が大きくなってしまった部分がかなり出てしまいました。
こうなってしまうともう機械では取れないので、最後は必殺、「手」で取るしかありません(涙)。
初めは部分的に拾うくらいかなと思って油断していたのですが、やり始めたら予想以上にあるある!
覚悟を決めて、7月は10枚の田んぼを一通り回ってひたすら残ってしまった草を手で取って回りました。
腰をかがめての草取り作業は辛い作業、この作業をやりたくないがために色々と工夫をしたり機械を入れたりしているのですが、結局今年もやるはめになってしまいました。
でも例年に比べれば除草機で抑えられた部分も多かったので、今までよりは楽になったかな?
手取り除草することで間近で稲と対話したり、田んぼの生き物たちと出会うことが出来るので辛いばかりではないのですが、やっぱり来年こそは手取り除草をしなくても済むようにしたい…。
手取り除草を終えた先日、久しぶりに晴れて気温も上がり稲たちも喜んでいるようでした。
あとは水管理をしながら生育を見守るだけ。
本当はこの時期に水を落として中干しをやると色々な意味で良いのですが、生育が遅れ気味な田んぼが多いため、間断灌水で少し水を落とす程度に留めておこうかと思います。
翌日は再び雨降りの天気に逆戻り、早く梅雨が明けて暑くなってほしいものです。
冷夏なんてことになりませんように(祈)。
今年は日照不足で自給野菜の生育もゆっくりです。
キュウリがようやくなり始め、初物をいただきました。
八町キュウリという地元の在来種で、瑞々しくてしかも甘みがあって本当に美味しいです。
忙しい時期と重なってしまうのでここ何年も梅干しを漬けることが出来なかったのですが、今年は田んぼの除草が少し早く終わったので知人と一緒に近所の梅を採らせていただいて漬けてみました。
梅の良い香りがなんとも言えません。
美味しい梅干しになりますように。

ところで明日は参議院選挙の投票日。
私が自然栽培での農業を志したのは、自分の足元から少しづつでも世の中を良くしていきたいという思いからの部分が大きいのですが、やはり政治が変わらないと変わらない部分が大きいなと思わされることが多いです。
震災の後に原発の問題で立ち上がって声を上げてくれた山本太郎、気持ちが真っ直ぐな余り空回りしてあつれきを生むことも度々あるのですが、私たち一人一人の命を何よりも大事にするという点でブレない応援したい政治家の一人です。
今回、消費税廃止と格差の是正をメインに訴えて「れいわ新選組」という政治団体を旗揚げして立ち上がってくれました。
ネット上ではかなり話題で街宣にも多くの聴衆がつめかけているようなのですが、既存メディアがほとんど取り上げないためまだまだ全体では認知されていないようです。
よろしければリンクの動画を一度見ていただければ幸いです。
https://v.reiwa-shinsengumi.com/activity/851/

世の中の問題の多くはお金の問題に突き当たることが多いのですが、今回れいわ新選組から立候補している大西つねきさんという方、もともと金融のプロの方なのですがとても興味深いことを訴えています。
https://www.youtube.com/watch?v=ixH5ylEx-2A&list=WL&index=17&t=2467s
長い動画なのですが、目からうろこなのでお時間ある時に是非見て頂きたいなと思います。
現在のお金の発行や税金の仕組みを解き明かし、私たちが何となく思い込まされている、日本は借金大国で財政が厳しいから、あるいは社会福祉の財源が必要だから消費税は必要だということがいかに大嘘かということがよく分かります。
そのうえで、持続可能な社会のためにお金の発行の仕組みや税金の在り方を変えていこうということを提言されています。

報道ではまたまた与党が優勢とのことですが、より良い未来のために意思表示をしてこようと思います。
未来に希望の持てる選挙になりますように。

2019年7月4日木曜日

田んぼの除草と小麦と大豆と。

曇りや雨の梅雨らしい天気が続いています。
田植え後約1か月がたち、ようやくササニシキの苗たちも分茎を盛んにして生育がのって来ました。
田んぼによって生育に差はあるのですが、無肥料栽培の田んぼはどうしても全体的に初期生育がゆっくりで、田んぼによってはかなり気をもむことに…。
(近所の慣行農法の田んぼに比べるとかなり見劣りしてしまいます。)
田植え後、10枚の田んぼを7~10日ごとに順番に除草機で除草することを繰り返し、先日3回目の除草を終えました。
今年は比較的初期の除草が上手くいき、全体的に例年よりも草が抑えられています。
これから株間に残った草を手で取る作業に入りますが、部分的に大きくなってしまったオモダカやコナギを拾う程度で例年よりもだいぶ楽になるのではと思います。
苗を傷める覚悟できつめに除草機をかけたのが良かったかな?
少し前(6月末)になりますが、梅雨の晴れ間を利用して小麦の刈り取りと大豆の種まきを一気に終わらせました。
秋に播いた南部小麦をバインダーで刈り取りましたが、春先に新芽をシカに食べられたことと畑の地力があまりないこともあって背丈も低く収穫量は少なめでした。
収穫が少なかったため、刈り取った麦は家に持ち帰って軒下にかけて干しました。
落ち着いた頃に脱穀機で脱穀する予定です。
収穫した小麦は今年も乾麺への加工や自家製醤油の原料になる予定ですが、足りるかな?
翌日、小麦を収穫した後の畑をトラクターで耕して、
手押しの播種機で大豆の種を蒔きました。
毎年よろこぶつち農園の大豆で味噌を仕込んで下さっている地元のお客さんに、目印のひもを動かすのを手伝って頂いてとっても助かりました。
梅雨の晴れ間はわずか2日間のみで翌日から雨の予報だったので、とにかく雨の前に~とダッシュでここまでの作業を終わらせ、ヘトヘトになりました。
今日見たら大豆が無事に発芽していました!
どうかハトやネキリ虫に食べらず、無事に育ちますように。

この時期は田んぼの除草をしながら、小麦の収穫大豆の種まき、畦や土手の草刈り、とやる事が一杯で目が回りそう。
今日の夕暮れ時、アルプスは見えませんが、山々の間から雲が沸き立つ様子がとても幻想的でした。