北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2019年5月1日水曜日

お米の種蒔き

先日、お米の種蒔きを終えました。
1週間ほど水に漬けた種籾を水から引き上げて、お風呂を使って少し温度(25℃~28℃くらい)をかけてあげると、プチっとかわいい芽がはじけてきました。
お米が生きていることを実感する瞬間です。
この種籾をざっと乾かしてから播種機でポットの苗箱に蒔いていきます。
土は近所の山土とあらかじめ作っておいた籾殻燻炭を混ぜたもの。
去年から導入した自動の播種機のお蔭で作業ははかどります。
でも今年は籾殻燻炭を作る際の最後、消す時に水をかけすぎてしまったことが原因で床土が湿りすぎてしまい、苗箱のポット穴に床土がしっかり入らないというトラブル発生。
ポット穴の床土が全体に少なめになってしまいましたが、結果にどう影響するのかな…。
毎年やっていても、思わぬところで失敗します…。
ササニシキ、白毛モチ合わせて約250枚、蒔き終わりました。
日を改めて、苗箱を苗代に並べる「床伏せ」の作業。
この日は4月末だというのに朝はよく冷えて氷点下、バケツの水が凍っていました!
この春は本当に不安定な天候です。
軽トラに積みながらよく水をかけて、
この日は強力な助っ人の力を借りまして無事に苗代に並べ終えました。
ありがとうございました!
水を含んで重くなった苗箱を持って、足場の悪い田んぼの中を歩かなくてはならないこの作業はかなりの重労働です…。
最後に保温資材をかけて作業終了です~。
無事に芽が出て、健やかな苗に育ちますように。



2019年4月21日日曜日

田んぼ仕事が始まりました。

4月の前半は雪が降ったりと冬のように寒い日が多く、本当に春が来るのか不安になってしまいましたが、春はちゃんと来てくれました。
急に暖かくなって、桜もほぼ満開になりました。
農作業も急に忙しくなってきました。
まずは種籾の塩水選と温湯消毒と浸漬。
年に一度しかしないので段取りを忘れてしまいおっかなびっくり。
ちゃんと芽を出してくれるかな?
水を替えながら約1週間水に漬けておきます。
秋のうちにやり切れなくて残っていた田んぼの藁を片付けて、
トラクターで荒起こしをしました。
本当は4月の初旬にやりたかった作業なのですが、雪がたびたび降って田んぼが乾かず延び延びになっていました。
面積が増えてきて今までの17馬力のトラクターでは作業が追い付かなくなってきたこともあり、この春トラクターをがんばって一回り大きなもの(もちろん中古です)に買い替えました。
24馬力とパワーもあって仕事も速く頼りがいのある相棒になりそうです。
中古とは言えかなり高い買い物でしたので大事に使いたいと思います。
荒起こしはこのようにごろごろと粗く起こしてできるだけ田んぼが良く乾くようなイメージで作業をします。
続いて苗代にする小さな田んぼを代かきをして、
できるだけ水平になるように置き床を作りました。
今週にはお米の種蒔きをして、この置き床に種を蒔いた苗箱を並べる予定です。
いよいよ田んぼのシーズンが始まりました。



2019年4月2日火曜日

春は足踏み、味噌作りのシーズン


このところ春が足踏みしているようです。
冬のように寒い日が多く、雪が降ってうっすらとではありますが積もることも度々です。
本来この時期は「三寒四温」という言葉があるように、寒い日と暖かい日を繰り返しながら徐々に暖かくなっていく頃なのですが、暖かい日よりも寒い日の方が多いですね。

梅の花が咲いたものの、そのまま止まっています。
水仙はやっとつぼみが膨らみかけ、桜はまだまだ咲きそうにありません。
4月に入り、そろそろ田んぼ仕事も始まるのに…。
お~い、春よ来~い。

そんな寒い3月後半は麹作りと味噌の仕込みの日々でした。

お米を蒸かして麹を仕込み、
3日間お子守をしてふわふわの麹が出来上がり。
木製の麹蓋と室を使って作るようになってある程度安定してできるようになりましたが、温度管理ははやり気が抜けません。

出来上がった麹と大豆でみんなで味噌作り。


皆さん、潰しただけの大豆の美味しさにびっくりされます。
我が家の麹と大豆が多くの人たちの元へと旅立って行きました。
それぞれのお宅で美味しいお味噌になりますように。
新しい出会いもあり、お味噌を通じて多くの人たちと繋がることが出来てありがたいことだなと思います。


2019年2月25日月曜日

残雪の山里で鹿・猪を追う

この冬は比較的雪が少なく、このところの暖かさでその少ない雪もかなり溶けてきました。
でも、少し標高の高い所や日蔭はまだまだ雪が残っています。
昨年に続き、猟友会の方達から声をかけていただいて、そんな残雪の里山で鹿・猪の「巻き狩り」(追い込み猟)に勢子として参加しました。
「巻き狩り」とは、勢子が「ホーイ、ホーイ」と大きな声をあげたりロケット花火を鳴らしたりしながら、鹿・猪を一方向に追い込み、待ち伏せていたハンターが銃で撃つというスタイルの猟。
当地のような中山間地は鹿・猪による農作物への被害がひどく、数を減らす目的のために行われています。
残雪の里山を一日中大声をあげながら歩くのは冬の間なまった体には少々キツイのですが、とても気持ち良いです。
これは鹿の足跡でしょうか、山の中はこのような足跡がいっぱい。
足跡はいっぱいあっても、既に獲物は違う山に移動してしまったのか空振りすることも多く、この日も一日歩き回って1頭も獲れずあきらめかけていたところ、夕方近くになって穫れました。
猪が3頭と鹿が1頭。
写真の猪はかなり大きくて体重100㎏は優に超えていそうな超大物でした。
まるで「もののけ姫」に出てくる「おっことぬし」のよう。
猪は鹿に比べて警戒心が強くなかなか獲ることが難しいことに加えて食べて美味しいので、猟友会の人たちもテンション上がり気味です。
でも、ついさっきまで生きて走り回っていた生き物がこうして動かなくなってしまった姿を見るのはやっぱりとても複雑な気持ちになります。
特に鹿はかわいい…。
一方で鹿・猪によって毎年田畑を荒らされるという現実があり、お互い生きるためのせめぎあいと捉えるしかないのかなと思っています。
去年はよろこぶつち農園の田んぼもイノシシの被害に遭いましたし…。
この後、この猪と鹿は猟友会の人たちの見事なさばきぶりで解体されてお肉になり、参加した人たちで分け合いました。
私もたくさん分けて頂き、今晩は猪丼にしてありがたくいただきました。
猪肉は豚肉に似ていて食べやすく、それでいて野性味もあって美味しいです。
食べきれない分は冷凍庫へ。
山の恵みに感謝です。
ジビエを食べてみたい方、よろこぶつち農園に援農に来ると食べられますよ~。


2019年2月1日金曜日

干し柿の販売始めました!

秋に吊るした干し柿が美味しく仕上がりました!
自然栽培(無農薬無肥料)の渋柿を皮をむいて軒先に吊るしただけの昔ながらの干し柿です。
市販の干し柿に一般的に施されている硫黄燻蒸をしていないため、色は黒ずんでいますが、干し柿本来の自然な色です。
口に広がる自然な甘みがなんとも言えない美味しさ。
ネットショップよりご購入いただけます。
https://yorokobutsuchi.cart.fc2.com/ca3/31/p-r-s/
1袋6個入り(約250g)で、脱酸素剤入りのパックでお届けします。

11月に、皮をむいて軒先に吊るしたばかりの風景です。
品種は大粒の蜂屋柿で、借りている畑の土手に植わっていて何年も放置されている柿の木から取らせていただきました。
自然栽培というよりは放任栽培ですね。
一昨年はこの辺りは柿の裏年だったのかほとんど実を付けず、干し柿を作ることが出来なかったのですが、去年は取り切れないほどたわわに実を付けてくれて、うれしい悲鳴でした。
途中で何度か揉みながら干すこと約2か月、こんなに小さくなりました。
固くなり過ぎないうちに取り込んで、紙袋に入れてしばらく置いて白い粉が吹いてきたら出来上がり。
冬の間の嬉しいおやつです。

皆様からのご注文お待ちしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


2019年1月27日日曜日

厳冬期の山里


このところ、比較的暖かな日が続いていましたが、今朝はキンキンに冷えました。
軒下の温度計でマイナス9℃。
田んぼは雪にすっかり覆われいますが、雪はそれほどはなくて、10cmくらいでしょうか。
よく冷えた朝は雪の結晶が立ち、キラキラと光って本当にきれいです。
寒いのは辛いのですが、寒いが故の美しさがあり、また気持ちも引き締まります。
こんな時は、冬ごもりです。
注文をいただいている大豆やお米の発送作業をしたり、たまった事務仕事をしたりして過ごしています。
軒下の干し柿がそろそろ食べ頃になってきました。
味見をしてみると甘くて美味しい~。
犬のやっくんが欲しそうに眺めているのを尻目に、良さそうなものから順次紙袋に取り込んでいます。
しばらく置いて白い粉が吹いてきたらようやく皆様にお届けできる予定です。
お楽しみに。

2019年1月8日火曜日

あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。
今年は雪の少ない比較的暖かなお正月を迎えております。
年末は皆様からお餅や大豆などたくさんのご注文をいただきありがとうございました。
毎年年末は忙しさから年賀状を出すことが出来ず、多くの方に不義理をしておりますことどうかお許しください。
無事に発送作業を終えた後の30日には、毎年恒例のご近所さん集まってのお餅つきをし、お正月はついたお餅を持って愛知の実家に里帰りし、久しぶりにゆっくり過ごしました。
大晦日の帰省の道中、高速道路走行中に車の調子が悪くなりレッカーに来てもらうというハプニング(厄落とし?)もありましたが…。
長野の山里とは違って住宅や工場の間から登る初日の出もなかなか乙なものでした。

長野に戻って、昨日は地域のどんど焼きの日。
お正月にそれぞれの家で飾っていたしめ縄や松飾を持ち寄って、竹や藁と共に「松巻き」をし、
夕方には盛大にお焚き上げして、新しい年が良い年あることを祈りました。
寒さも吹き飛ばすほどの火の勢いでした。
最後に残った熾きでおもちを焼いて食べ一年無病息災で過ごせることを祈りました。

信州の山里の自然の恵みと多くの方々とのご縁のお蔭で、自然栽培でのお米作りも7年目を迎えました。
多くの方に喜んでいただけるよう、自然と調和したお米作りにさらに精進して参りたいと思います。
新しい年が平和で実り多い年でありますように。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。