北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2019年2月25日月曜日

残雪の山里で鹿・猪を追う

この冬は比較的雪が少なく、このところの暖かさでその少ない雪もかなり溶けてきました。
でも、少し標高の高い所や日蔭はまだまだ雪が残っています。
昨年に続き、猟友会の方達から声をかけていただいて、そんな残雪の里山で鹿・猪の「巻き狩り」(追い込み猟)に勢子として参加しました。
「巻き狩り」とは、勢子が「ホーイ、ホーイ」と大きな声をあげたりロケット花火を鳴らしたりしながら、鹿・猪を一方向に追い込み、待ち伏せていたハンターが銃で撃つというスタイルの猟。
当地のような中山間地は鹿・猪による農作物への被害がひどく、数を減らす目的のために行われています。
残雪の里山を一日中大声をあげながら歩くのは冬の間なまった体には少々キツイのですが、とても気持ち良いです。
これは鹿の足跡でしょうか、山の中はこのような足跡がいっぱい。
足跡はいっぱいあっても、既に獲物は違う山に移動してしまったのか空振りすることも多く、この日も一日歩き回って1頭も獲れずあきらめかけていたところ、夕方近くになって穫れました。
猪が3頭と鹿が1頭。
写真の猪はかなり大きくて体重100㎏は優に超えていそうな超大物でした。
まるで「もののけ姫」に出てくる「おっことぬし」のよう。
猪は鹿に比べて警戒心が強くなかなか獲ることが難しいことに加えて食べて美味しいので、猟友会の人たちもテンション上がり気味です。
でも、ついさっきまで生きて走り回っていた生き物がこうして動かなくなってしまった姿を見るのはやっぱりとても複雑な気持ちになります。
特に鹿はかわいい…。
一方で鹿・猪によって毎年田畑を荒らされるという現実があり、お互い生きるためのせめぎあいと捉えるしかないのかなと思っています。
去年はよろこぶつち農園の田んぼもイノシシの被害に遭いましたし…。
この後、この猪と鹿は猟友会の人たちの見事なさばきぶりで解体されてお肉になり、参加した人たちで分け合いました。
私もたくさん分けて頂き、今晩は猪丼にしてありがたくいただきました。
猪肉は豚肉に似ていて食べやすく、それでいて野性味もあって美味しいです。
食べきれない分は冷凍庫へ。
山の恵みに感謝です。
ジビエを食べてみたい方、よろこぶつち農園に援農に来ると食べられますよ~。


2019年2月1日金曜日

干し柿の販売始めました!

秋に吊るした干し柿が美味しく仕上がりました!
自然栽培(無農薬無肥料)の渋柿を皮をむいて軒先に吊るしただけの昔ながらの干し柿です。
市販の干し柿に一般的に施されている硫黄燻蒸をしていないため、色は黒ずんでいますが、干し柿本来の自然な色です。
口に広がる自然な甘みがなんとも言えない美味しさ。
ネットショップよりご購入いただけます。
https://yorokobutsuchi.cart.fc2.com/ca3/31/p-r-s/
1袋6個入り(約250g)で、脱酸素剤入りのパックでお届けします。

11月に、皮をむいて軒先に吊るしたばかりの風景です。
品種は大粒の蜂屋柿で、借りている畑の土手に植わっていて何年も放置されている柿の木から取らせていただきました。
自然栽培というよりは放任栽培ですね。
一昨年はこの辺りは柿の裏年だったのかほとんど実を付けず、干し柿を作ることが出来なかったのですが、去年は取り切れないほどたわわに実を付けてくれて、うれしい悲鳴でした。
途中で何度か揉みながら干すこと約2か月、こんなに小さくなりました。
固くなり過ぎないうちに取り込んで、紙袋に入れてしばらく置いて白い粉が吹いてきたら出来上がり。
冬の間の嬉しいおやつです。

皆様からのご注文お待ちしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


2019年1月27日日曜日

厳冬期の山里


このところ、比較的暖かな日が続いていましたが、今朝はキンキンに冷えました。
軒下の温度計でマイナス9℃。
田んぼは雪にすっかり覆われいますが、雪はそれほどはなくて、10cmくらいでしょうか。
よく冷えた朝は雪の結晶が立ち、キラキラと光って本当にきれいです。
寒いのは辛いのですが、寒いが故の美しさがあり、また気持ちも引き締まります。
こんな時は、冬ごもりです。
注文をいただいている大豆やお米の発送作業をしたり、たまった事務仕事をしたりして過ごしています。
軒下の干し柿がそろそろ食べ頃になってきました。
味見をしてみると甘くて美味しい~。
犬のやっくんが欲しそうに眺めているのを尻目に、良さそうなものから順次紙袋に取り込んでいます。
しばらく置いて白い粉が吹いてきたらようやく皆様にお届けできる予定です。
お楽しみに。

2019年1月8日火曜日

あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。
今年は雪の少ない比較的暖かなお正月を迎えております。
年末は皆様からお餅や大豆などたくさんのご注文をいただきありがとうございました。
毎年年末は忙しさから年賀状を出すことが出来ず、多くの方に不義理をしておりますことどうかお許しください。
無事に発送作業を終えた後の30日には、毎年恒例のご近所さん集まってのお餅つきをし、お正月はついたお餅を持って愛知の実家に里帰りし、久しぶりにゆっくり過ごしました。
大晦日の帰省の道中、高速道路走行中に車の調子が悪くなりレッカーに来てもらうというハプニング(厄落とし?)もありましたが…。
長野の山里とは違って住宅や工場の間から登る初日の出もなかなか乙なものでした。

長野に戻って、昨日は地域のどんど焼きの日。
お正月にそれぞれの家で飾っていたしめ縄や松飾を持ち寄って、竹や藁と共に「松巻き」をし、
夕方には盛大にお焚き上げして、新しい年が良い年あることを祈りました。
寒さも吹き飛ばすほどの火の勢いでした。
最後に残った熾きでおもちを焼いて食べ一年無病息災で過ごせることを祈りました。

信州の山里の自然の恵みと多くの方々とのご縁のお蔭で、自然栽培でのお米作りも7年目を迎えました。
多くの方に喜んでいただけるよう、自然と調和したお米作りにさらに精進して参りたいと思います。
新しい年が平和で実り多い年でありますように。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


2018年12月10日月曜日

おもちの販売始めました。


今年も冬季限定おもちの販売を始めました。
秋に収穫した自然栽培(無肥料無農薬)のもち米「白毛モチ」でついたおもちです。
「白毛モチ」は昔から信州伊那地方で栽培されてきた美味しいと評判の在来種のもち米ですが、背が高くなり収量も少なく作り難いため今では希少な品種となってしまいました。
玄米餅と白米餅と2種類用意しました。
のしたままの「のし餅」もできます。
お正月用のお餅として、冬の朝食やおやつとしていかがでしょうか?
詳細とご注文は以下のリンクをご覧ください。
https://yorokobutsuchi.cart.fc2.com/?ca=3
皆様のご注文お待ちしています!

夏、出穂の頃の白毛モチです。
穂先に白くて長いノギがついていることから白毛モチの名がついたそうです。

丈が長くなるので稲刈り・ハザ掛け作業も大変でした。
確かに作り難いのですが、これからも大事に種を継いでいきたいなと思います。

新大豆の販売始めました。

先日、脱穀した大豆を選粒機にかけて一次選別をしました。
この機械、大ざっぱではありますが、割れ豆やくず豆を除けて、良い豆をさらに大中小に分けてくれるありがたい機械です。
地域の方が所有しているものを好意で使わせていただきました。
でもあくまで大ざっぱになので、販売するにはさらに人の目で見て手作業での選別作業が必要になりますが、全部手作業で選別していたころに比べると本当に楽になりました。
今年は収量は少なかったものの、粒がそろってきれいな豆が多いです。
少しまだ水分量が多いのでシートに広げて干しているところですが、順次販売を始めております。
自然栽培のナカセンナリ、今年も甘くて美味しい豆になりました。
手前味噌作りの原料として毎年好評を頂いております。
是非ご利用ください。
ネットショップから注文をいただけます。
https://yorokobutsuchi.cart.fc2.com/?ca=4



2018年12月6日木曜日

うどん(乾麺)の販売を始めました。

先日、今年の6月に収穫した自然栽培(無肥料無農薬)の南部小麦を製麺所に委託してうどん(乾麺)に加工してもらいました。
製麺所は、全国の無農薬や自然栽培の小麦を専門に受け入れていて定評のある栃木の黒沢製麺所さんです。
全粒粉ではありませんが、ふすまもかなりの部分丁寧に挽き込んでいるので色は少し茶色っぽいのが特徴です。
小麦の香り高い味わい深いうどんになりました。
昨年は自家用分しかありませんでしたが、今年は量を増やして少し余裕がありますので皆様にも召し上がって頂きたいと思い販売します。
たくさんはないので数量限定販売です。
これからの寒い季節、ふうふう言って食べる熱々のうどんが美味しいですね。
是非ご賞味ください。
ネットショップよりご注文頂けます。
https://yorokobutsuchi.cart.fc2.com/ca3/39/

去年の秋、大豆を収穫した後地に小麦の種蒔きをしました。
大豆の後だと冬の早い信州では時期的に少し遅いのですが…。
発芽後、冬の寒さにじっと耐えます。
春の訪れと共にぐんぐん成長を始めます。
そして6月末の麦刈りの様子です。
今年は空梅雨だったので、麦の収穫にはカビや穂発芽の心配もなく好都合でした。
無肥料ということと、播種の時期が遅かったこともあり、なかなか収量は厳しいものがありましたが、こうして乾麺になった姿を見るとしみじみありがたいことだなと思います。