北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2018年8月12日日曜日

大干ばつと雨乞いの効果

7月上旬から1か月間雨らしい雨が全く降らず、畑がカラカラ状態でした。
梅雨明けが異常に早かったうえに、梅雨明け後も夕立すら全く降りません。
7月の末から2回接近した台風は雨を期待していたのに、ほぼ空振りでどこかへ行ってしまうし…。
畑の大豆たちは葉っぱを裏返して干ばつに耐えている状態。
ハトに喰われて後から補植した苗は息も絶え絶え。
生育もかなり遅れていて、例年だとこの時期はもっと大きく茂っている時期です。
いつもは元気な草たちもぐったりして苦しそう。
この畑は水の便が悪く、畑に水を引き込むこともできません。
ついにしびれをきらして、地元の方からポンプを借りてきて畑の下を流れる犀川から水を揚げて灌水をしました。

川から畑まで高低差6mくらいでしょうか、なんとか水が揚がってホースから勢いよく水が噴き出しました。
大豆の土寄せした畝間に順番に水を流し込みました。
大豆たちも喜んでいるようです。
しかし今から生育の遅れを取り戻すのは難しく、かなりの収量減は覚悟しなくてはならないと思われます。
もっと早い時期に灌水するべきでした。
この畑は何とかなりましたが、さらに一段上にある大豆畑まではこのポンプの力では水が揚がりません。
さてどうしたものか…。
最後は神頼み、地元や隣町の先輩方と、地元の神社にある山からの湧水がわく池「お種池」で雨乞いをしてきました。
昔からの言い伝えにのっとり、池の中にある祠にお酒・お米・塩をお供えし、冷水に耐えながら祠の周りを3周回ります。
水を濁らせるのが大事だとか。
回りながら、水のあまりの冷たさに思わず絶叫してしまいました。
その甲斐あって、なんとその日の夜に本当に久しぶりの雨らしい雨が降りました!
それまでの干ばつで土があまりにも乾いていたのでその雨だけでは足りない感じでしたが、翌日は雲の多い天気で暑さもやわらぎ、今日も本降りの夕立が降ったりと、お種池の雨乞い、効果ありました(笑)。
私の今までの経験では、灌水をすると雨が降るというジンクスがあるので、灌水したことも雨乞いの効果があったのではと思います。
これで何とか畑は息を吹き返しそうです。
田んぼではササニシキの出穂の最盛期です。
同時に花盛りです。
朝日を浴びる田んぼが本当に美しいです。

立秋を境に空気が入れ替わったようです。
日中は晴れると暑いですが、朝晩はかなり涼しく、吹く風もどこか爽やかでセミの鳴き声もツクツクホウシへ。
季節はゆっくりとでも確実に夏から秋へと移り変わりつつあるようです。




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