北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2018年4月12日木曜日

田起こし、種籾の塩水選と温湯消毒。

今年は春の訪れが早く、ここ信州の山里も例年よりも2週間近く早く4月の初旬に桜が咲きました。
でもその後は寒の戻りで寒い日が多くて春が足踏み、おかげで長く桜の花を楽しむことができています。
山肌にところどころに淡いピンクの桜が咲く春の風景は本当に美しいです。

田んぼでは、まだ終わっていなかった藁の片付けを助っ人の力も借りてようやく終わらせ、
トラクターで田起こしを始めました。
このところ雨が少なかっため良い感じで田面が乾いています。
「田起こし」って良い言葉ですね。
冬の間眠っていた田んぼを春になってまさに起こすような気持ちで作業しています。
例年作っている田んぼは一気に終わらせましたが、今年から新しく借りる田んぼはまだこれからです。
そして本日、いよいよ種蒔きに向けて種籾の準備をしました。
まず、去年の秋に種採りしておいた籾を準備します。
品種はササニシキと白毛モチです。
そのままではノギやヒゲが残っていてその後の塩水選や種蒔きの作業に支障が出るため、餅つき機を使ってノギ取りをします。
そして塩水選。
濃い塩水を作って種籾を入れ、浮いた籾(軽くて充実していない)を取り除いて、沈んだ籾(重くて充実している)と選別します。
けっこう大量の塩を使います。
次に温湯消毒。
あらかじめ60℃に沸かしておいたお風呂に塩水選した種籾をザブンと入れます。
人間が入るにはかなり熱いです。
きっちり時間をはかって7分間、湯から上げたらすぐに冷たい水で冷やします。
これで薬剤を使わずに、種籾由来のいもち病やばか苗病などの病気をかなり防ぐことが出来るようです。
ただし、温度と時間はかなりシビアで、足りないと効果は半減してしまい、逆に多いと発芽率が悪くなってしまうため、温度計と時計とにらめっこで真剣勝負です。
また、塩水選から温湯消毒まで手早く作業をしないと種籾が煮えてしまって発芽率が悪くなるらしく、段取りよく一気に作業をしなくてはなりません。
今年は6年目にして初めて塩水選用の取っ手付きのざると容器をそろえ、作業が楽になりました。
なんで今まで使わなかったんだろう?

温湯消毒を終えるとそのまま種蒔きまで約10日間、水に浸漬しておきます。
今年も元気なお米が育ちますように。
いよいよ忙しくなってきました。


0 件のコメント:

コメントを投稿