先日、約一年前に醤油仲間と仕込んだ醤油のもろみを、搾り師さんに来てもらってお醤油に絞ってもらいました。
もろみは当農園で収穫した自然栽培の大豆・小麦を原料に醤油麹を起こしたものに塩と水を加えて仕込み、その後仲間と交代で天地返しをしながらお世話してきたものです。
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先ずは大釜でお湯を沸かして、そのお湯でもろみを溶いていきます。
もろみの出来の良し悪しで加えるお湯の量を加減する必要があるとのこと。
搾り師さんから良いもろみになりましたねとのお言葉をいただきホッとしました。
お湯で溶いたもろみを木製の「フネ」という道具で搾っていきます。
お醤油が出てきました!
この搾りたてのお醤油が香り高くて何とも言えずに美味しいのです。
自然栽培で大豆と小麦を育てるところから、醤油麹を起こし、もろみの仕込みを経て微生物たちの助けを借りてこうしてお醤油になって出てくるというのはとても感動的です。
搾ったお醤油は一度90℃近くまで加熱(火入れ)して不純物であるオリを分離し易くして、容器に移して約1週間ほど静置してオリが沈むのを待ちます。
1週間後、オリが沈んだ頃に瓶詰をします。大豆1斗(13㎏)、小麦1斗(14㎏)のもろみから一升瓶で約30本のお醤油が取れました。
仲間4人で分けて一人7本半(オリが混ざった分も含む)のお醤油です。
今年はもろみの仕込みをしなかった関係で来年の醤油搾りはないので、2年分の醤油になりますが、去年搾ったお醤油もまだ残っているし十分な量ではないでしょうか。
味噌と醤油という基本的で本物の調味料が十分にあるというのはとても豊かで安心感があります。
味噌と醤油という素晴らしい発酵食品を残してくれた先人たちに感謝です。
このお醤油は今のところ販売する予定はないのですが、よろこぶつち農園に援農に来て下さった方は、もれなく味見できます~。
美味しいよ。