北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2018年10月15日月曜日

2018年産ササニシキの年間予約の受付を始めました。

無事に稲刈りも終わり、田んぼにハザが連なる風景はホッとする風景です。
平場の産地ではほぼコンバインで刈るのが当たり前なので、昔ながらのハザ掛けの風景は中山間地など限られた地域でしか見られなくなってしまいました。
今後の天気によりますが、もうしばらく天日でじっくり乾かした後、脱穀をします。

さて、2018年産ササニシキの年間予約の受付を始めました。
今年は田んぼを増やしたこともあってお米に余裕がありそうなので、新規のお客様のご予約も承ります。
新米は11月初旬からの販売を予定しております。
ご希望の方は、11月より来年10月までの一年間のご希望の量(5㎏単位)をお知らせ下さい。
ご予約いただいた後は、ネットショップよりご都合の良い時にご都合の良い量づつ(5㎏~20㎏まで)ご注文下さい。
代金は送料の関係もあるので、その都度お支払いいただいております。
価格は以下のとおりになります。
玄米:800円/㎏
白米・分搗き米:850円/㎏
別途送料がかかります。

ご希望の方はお問い合わせフォームよりお知らせ下さい。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


2018年10月11日木曜日

ササニシキの稲刈り終了。

9月は雨ばかりでどうなるかと心配しましたが、ありがたいことに10月に入ってからは晴れの日が続き、そしてさらにありがたいことに、多くの方々が手伝いに来て下さり、稲刈り作業が順調に進みました。
稲刈り2日目にバインダーが故障して農機屋さんから代車のバインダーを借りるというハプニングがあったり、一部の田んぼではぬかるんで苦労したりした所もありましたが、おおむね順調に進みました。
そして昨日、うるち米(ササニシキ)の稲刈りが無事に終了しました。
残りはもち米の小さな田んぼが一枚残るのみ。
今回稲刈りが順調に進んだのは、手伝いに来て下さった方々の存在がとても大きいです。
昔ながらのハザ掛け作業は、やはり人手がいるのといないのでは大違いです。
本当にありがとうございました。
特に印象的だったのは、連休中に泊まり込みで来てくれたボランティアの若者たち。
休みの日に遊びに行くのではなく、ボランティアで稲刈りを手伝おうという心意気が素晴らしい。
韓国から来た方もいて、日本と韓国の間にはここ最近政治的に微妙な雰囲気もありますが、全くそういうことを感じさせない楽しい異文化交流をすることができました。
夜はいろりを囲んで鉄板焼きやバーベキューを楽しみ、ものすごい勢いでお酒もなくなりましたとさ。
こういう若者たちがいる限り、日本の未来も明るいかも、と希望を持ちました。
今後の天気によりますが、2週間から3週間ほど天日でじっくり乾かした後に脱穀をして、晴れて新米になります。
11月の初旬にはササニシキの新米の販売が始められる予定です。

2018年9月30日日曜日

台風前の晴れ間に稲刈り始めました。

本当に今年の秋は雨が多すぎです。
7月の梅雨時に降らなかった雨が今ごろになってまとめて降っている感じですね。
田んぼの稲は、夏の高温の影響もあって例年よりも早く登熟が進んで十分に収穫できる状態なのですが、雨ばかりで田んぼが乾かず、なかなか稲刈りができないでいます。
田んぼがぬかるんだまま稲刈りしてもバインダー(稲を刈って束ねる機械)がはまってしまうし、人間も刈った稲もドロドロになるしで大変なのです。
無施肥なので初期生育が遅くなりがちなことから、7月に中干しがしっかりできないことも乾きが悪い一因です。
田んぼが乾くのを待ってから稲刈りしたいけれど、登熟が進み過ぎて刈遅れになってしまうのも心配で気をもみます…。
いつまでも待っているわけにもいかないので、先日、晴れ間を利用して稲刈りを始めました。
今年から新しく借りた田んぼで、耕作放棄されていた田んぼなので稲の初期生育が良かったため7月にしっかり中干し出来たこと、もともと水はけのよい田んぼ(悪く言えば水持ちの悪い田んぼなのですが)ということもあって、雨の翌日で田面に水が残っている状態でしたがあまりぬかるむことなく稲刈りすることが出来ました。
稲刈り初日だったのでスロースタート、小さな田んぼでしたが一日仕事で夕方にやっとハザ掛けまで終えることが出来ました。
このままペースを上げて2枚目3枚目といきたいところでしたが、翌日から再びの雨。
しかも台風24号が長野県直撃コースで向かって来るとの予想で、気が気でありません。
今日は嵐の前の静けさでしょうか、雨も小ぶりで風も全く吹いていません。
かけたばかりのハザとこれから刈る田んぼの稲が倒れませんように。
なんとか被害なく過ぎてくれることを祈るばかりです。

2018年9月13日木曜日

イノシシ侵入!


油断していました。
田んぼにイノシシに入られてしまいました。
田んぼの周りは全部電気柵で囲ってあるのですが、油断して電柵周りの草が伸びて漏電して電圧が下がっていたところに入られてしまいました。
写真のように稲を踏み倒してお米を食い散らかしています。
足跡が小さいので子供のイノシシでしょうか。
気づかない間に何度か入られていたようで、あちこち倒されています。
被害は今のところそれほどひどくはないのですが、無残に倒された稲を見ると本当に悲しくなってしまいます。
あわてて電柵周りの草を刈り、入られた部分の電柵を補強しました。
そして、近所の猟友会の方にお願いして電柵の外側の侵入したと思われる部分にわなを仕掛けてもらいました。
なんとかこれ以上被害が広がらないように祈るばかりです。
稲刈りに向けて、田んぼが乾きやすいように「よけ」掘りも始めました。
スコップで「よけ」にたまった泥をあげていくのですが、これがけっこうきつい肉体労働です。
何しろ田んぼは10枚あるので果てしない…。
今年の秋は雨が多いのでやるしかない、と自分に言い聞かせてがんばっていますが、それにしてもあの大干ばつが嘘だったかのようなこの秋の長雨、はたして稲刈りまでに田んぼは乾いてくれるのか…?
写真では分かり難いですが、黄金色の稲穂のうえを赤とんぼがたくさん飛び、すっかり秋の風景です。

2018年9月8日土曜日

台風が過ぎて

先日の台風21号は、当地でもかなりの風が吹きました。
あちらこちらで木が倒れたり枝が折れたり停電したり。
稲は田んぼによってばらつきはあるものの、おおむね少しなびいたくらいで済みました。
でも、同じ田んぼでも場所によっては写真のように完全に倒れてしまったところもあります。
一般的には養分過多が原因で倒れるということが良くありますが、今回はそれが原因ではないようです。
同じ田んぼの中でもどちらかというと深くて常に深水管理になってしまったような部分が倒れる傾向が強いような印象です。
逆に全然なびきもせずすくっと立っている田んぼもあります。
初期生育が良く除草を早めに切り上げて、7月に軽くでも中干しをすることが出来た田んぼは根をしっかり張ることが出来たのか、なびきもせずしっかりと立っています。
倒伏防止のためにも、田んぼはなるべく平らにして、稲が初期から元気で、草がおとなしい田んぼを作り、7月に軽く中干しすることが出来るような栽培管理を目指したいと思います。

天気は台風一過も束の間、秋の長雨に突入してしまったようです。
天気予報でもしばらく雨続きの予報です。
9月の末くらいから稲刈りを始める予定なのですが、この調子だと田んぼが乾かず、ぬかるんで稲刈りがとても大変になりそうな嫌な予感が…。
あわてて落水(田んぼの水を抜く)作業を始めました。
早く天気が回復して稲刈りまで秋晴れベースでいってほしいなと願うばかりです。

それにしても、今年の日本は豪雨、干ばつ、台風、地震、と災害が立て続けです。
被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げます。
これらの災害は自然が何かしらバランスをとろうとして引き起こされているような気がしてなりません。
今必要なことは、近隣国との対立や不安を煽り戦争の準備をしたり憲法を変えたりすることではなく、自然と調和した生き方、社会の在り方へと少しづつでもシフトしていくことではないかと思います。
先日の台風の時は我が家もまる24時間停電しました。
夜暗いのはランタンでしのげるし、ご飯はガスで料理できるし、お風呂は薪だし、何とかなるのですが、困ったのは冷蔵庫(冷凍庫)が動かないこと。
冷凍庫には頂いたり、自ら捌いたりした貴重なシカやイノシシの肉が沢山入っていて、ダメになってしまわないかと不安に。
お客様とのやり取りや情報収集・娯楽にインターネットが使えないのも不便です。
スマホでもできますが、バッテリーがすぐなくなっていきます。
お米の注文をいただいた時に籾摺り機や選別機を使えないのもつらい。
随分と電気に依存しているなあと改めて実感しました。
停電時は自家発電機でしのぐというのもありですが、もっと進んで外部電源に頼らない、太陽光や小水力などで電気の自立をするオフグリッドという方向はやはり魅力的で、いつかは実現させたいものです。

2018年8月24日金曜日

猛暑復活、でも冬支度

立秋からお盆にかけて秋を感じるくらい涼しくなったのですが、その後再び猛暑が戻って来ました。
日中はうだるような暑さです。
今日は台風20号の名残か雲が多く、吹き返しの風が強くて比較的過ごしやすかったです。
田んぼのササニシキは穂が出揃い、こうべを垂れてきました。
水管理は常に湛水状態ではなく、徐々に水が引いた状態と湛水状態を繰り返す間断灌水にしています。
大干ばつで一時はどうなるかと思った大豆畑も、必死で灌水したのとその後の雨のお蔭でぐいぐい追い付いてきました。
後から補植した部分と、灌水できなかった畑ははやはり厳しいですが…。
草も勢いよく伸びてきたので管理機でもう一度中耕除草しました。
でも作業のタイミングが遅く、草が伸びすぎていて株間の草は残ってしまいます。
最後は手で除草するしかなさそうです…。
大豆の花が花盛りです。
青色のかわいい花が咲きます。
無事に受粉してしっかりと実って下さいよ~。
遅まきながら冬に向けて薪作りもしています。
冬までにしっかり乾いていなくてはならないので、本来なら春くらいまでにやっておきたい作業ですが、春から初夏は農作業が忙しくてできませんでした。
今ごろになって、暑い中汗かきながらやっています…。
原木は家の裏山で倒したものや、近所で倒した木をいただいてきたものです。
ナラ、クルミ、クリ、ケヤキなど。
斧での薪割りは、普段とは違う体の使い方をするのでとても良い運動になりますが、大きな節のあるものは斧ではなかなか割れず、友人宅の薪割り機を借りることも。
どんな節だらけの木でもバリバリ割ってしまう薪割り機、欲しくなってしまいます…。
薪小屋に薪が積み上がった光景は本当に豊かな気持ちになります。
でもまだ信州の長く厳しい冬を越すには足りません。
もう一息頑張らないと、です。




2018年8月12日日曜日

大干ばつと雨乞いの効果

7月上旬から1か月間雨らしい雨が全く降らず、畑がカラカラ状態でした。
梅雨明けが異常に早かったうえに、梅雨明け後も夕立すら全く降りません。
7月の末から2回接近した台風は雨を期待していたのに、ほぼ空振りでどこかへ行ってしまうし…。
畑の大豆たちは葉っぱを裏返して干ばつに耐えている状態。
ハトに喰われて後から補植した苗は息も絶え絶え。
生育もかなり遅れていて、例年だとこの時期はもっと大きく茂っている時期です。
いつもは元気な草たちもぐったりして苦しそう。
この畑は水の便が悪く、畑に水を引き込むこともできません。
ついにしびれをきらして、地元の方からポンプを借りてきて畑の下を流れる犀川から水を揚げて灌水をしました。

川から畑まで高低差6mくらいでしょうか、なんとか水が揚がってホースから勢いよく水が噴き出しました。
大豆の土寄せした畝間に順番に水を流し込みました。
大豆たちも喜んでいるようです。
しかし今から生育の遅れを取り戻すのは難しく、かなりの収量減は覚悟しなくてはならないと思われます。
もっと早い時期に灌水するべきでした。
この畑は何とかなりましたが、さらに一段上にある大豆畑まではこのポンプの力では水が揚がりません。
さてどうしたものか…。
最後は神頼み、地元や隣町の先輩方と、地元の神社にある山からの湧水がわく池「お種池」で雨乞いをしてきました。
昔からの言い伝えにのっとり、池の中にある祠にお酒・お米・塩をお供えし、冷水に耐えながら祠の周りを3周回ります。
水を濁らせるのが大事だとか。
回りながら、水のあまりの冷たさに思わず絶叫してしまいました。
その甲斐あって、なんとその日の夜に本当に久しぶりの雨らしい雨が降りました!
それまでの干ばつで土があまりにも乾いていたのでその雨だけでは足りない感じでしたが、翌日は雲の多い天気で暑さもやわらぎ、今日も本降りの夕立が降ったりと、お種池の雨乞い、効果ありました(笑)。
私の今までの経験では、灌水をすると雨が降るというジンクスがあるので、灌水したことも雨乞いの効果があったのではと思います。
これで何とか畑は息を吹き返しそうです。
田んぼではササニシキの出穂の最盛期です。
同時に花盛りです。
朝日を浴びる田んぼが本当に美しいです。

立秋を境に空気が入れ替わったようです。
日中は晴れると暑いですが、朝晩はかなり涼しく、吹く風もどこか爽やかでセミの鳴き声もツクツクホウシへ。
季節はゆっくりとでも確実に夏から秋へと移り変わりつつあるようです。