北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2018年11月1日木曜日

2018年産ササニシキ新米の販売始めます!

本日、全ての田んぼの脱穀作業が終え、全てのお米を貯蔵部屋にしまうことが出来、ホッとしています。
さっそくササニシキを少しだけ籾摺りをして5分搗きにして炊いてみました。
まず、見た目つやつやピカピカ光っています。
口に含むと新米ならではの瑞々しさと香りが広がり、それでいてしっかりと粒が立っていて何とも言えない美味しさです。
おかずなしで何杯でも食べられそうです。
今年も美味しいお米が穫れたこと、ありがたいことだなあと改めてしみじみ思いました。
もしかしたら、しばらく寝かせて落ち着いた頃の方が美味しいのかもしれませんが、やはり新米の美味しさは収穫作業を終えた感謝の気持ちと達成感と相まって格別なものがあります。

という訳で、2018年産ササニシキ新米の販売を始めます!
年間予約されたお客様はご都合の良い時にネットショップよりご注文下さい。
また、今年は田んぼを増やしたこともあって、お米にまだ余裕があります。
新規(一般)のお客様のご購入もお待ち致しております。
以下のサイトよりご注文下いただけます。
https://yorokobutsuchi.cart.fc2.com/
農薬肥料を使わず、山の湧水と大自然の恵みで育った自然栽培のササニシキを是非ご賞味ください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
アルプスがついに白く雪化粧。
先日は初霜も降りて、山里は一気に初冬の装いです。

2018年10月27日土曜日

ササニシキ脱穀中です。

山里では山の木々が色づき始め、美しい秋の風景です。
現在、順次ササニシキの脱穀作業を進めています。
稲刈り後、約3週間ほどじっくり天日で乾かしました。
2週間過ぎたころから水分計で時々チェックしていたのですが、周期的に雨が降ったり、朝晩かなり気温が下がるようになってきたこともあり、なかなかお米の水分量が下がりませんでしたが、このところの晴天でようやく15%代まで下がってきました。
(保存するには15%が良いとされています。)
次々と籾の袋がいっぱいになっていきます。
今年も春の種蒔きから始まって、ようやくここまでこぎつけることが出来ました。
収量も気になりますが、この実りをもたらしてくれた自然の恵みとお米の生命力、そして支えて下さった多くの方々に感謝したいと思います。
脱穀作業の序盤に、腰を痛めてしまうというハプニングが発生してどうなることかと思いましたが、何とか復活。
もう一息、何とか今月中に脱穀作業が終わるようがんばります。
もうじき新米が食べられます。
お米の脱穀作業の前に麦の種も蒔きました。
メインは南部小麦で、小麦粉としてはもちろん、製麺所に委託して乾麺にしたり、手作り醤油の原料になる予定です。
今年は古代(スペルト)小麦の種を知り合いから分けてもらうことが出来、少しですが蒔くことが出来ました。
品種改良される前の古代から伝わる品種で、風味よく、小麦アレルギーのある方も食べられる可能性の高い小麦だそうです。
楽しみです。
10/29追記。
小麦が無事に発芽しておりました。

2018年10月15日月曜日

2018年産ササニシキの年間予約の受付を始めました。

無事に稲刈りも終わり、田んぼにハザが連なる風景はホッとする風景です。
平場の産地ではほぼコンバインで刈るのが当たり前なので、昔ながらのハザ掛けの風景は中山間地など限られた地域でしか見られなくなってしまいました。
今後の天気によりますが、もうしばらく天日でじっくり乾かした後、脱穀をします。

さて、2018年産ササニシキの年間予約の受付を始めました。
今年は田んぼを増やしたこともあってお米に余裕がありそうなので、新規のお客様のご予約も承ります。
新米は11月初旬からの販売を予定しております。
ご希望の方は、11月より来年10月までの一年間のご希望の量(5㎏単位)をお知らせ下さい。
ご予約いただいた後は、ネットショップよりご都合の良い時にご都合の良い量づつ(5㎏~20㎏まで)ご注文下さい。
代金は送料の関係もあるので、その都度お支払いいただいております。
価格は以下のとおりになります。
玄米:800円/㎏
白米・分搗き米:850円/㎏
別途送料がかかります。

ご希望の方はお問い合わせフォームよりお知らせ下さい。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


2018年10月11日木曜日

ササニシキの稲刈り終了。

9月は雨ばかりでどうなるかと心配しましたが、ありがたいことに10月に入ってからは晴れの日が続き、そしてさらにありがたいことに、多くの方々が手伝いに来て下さり、稲刈り作業が順調に進みました。
稲刈り2日目にバインダーが故障して農機屋さんから代車のバインダーを借りるというハプニングがあったり、一部の田んぼではぬかるんで苦労したりした所もありましたが、おおむね順調に進みました。
そして昨日、うるち米(ササニシキ)の稲刈りが無事に終了しました。
残りはもち米の小さな田んぼが一枚残るのみ。
今回稲刈りが順調に進んだのは、手伝いに来て下さった方々の存在がとても大きいです。
昔ながらのハザ掛け作業は、やはり人手がいるのといないのでは大違いです。
本当にありがとうございました。
特に印象的だったのは、連休中に泊まり込みで来てくれたボランティアの若者たち。
休みの日に遊びに行くのではなく、ボランティアで稲刈りを手伝おうという心意気が素晴らしい。
韓国から来た方もいて、日本と韓国の間にはここ最近政治的に微妙な雰囲気もありますが、全くそういうことを感じさせない楽しい異文化交流をすることができました。
夜はいろりを囲んで鉄板焼きやバーベキューを楽しみ、ものすごい勢いでお酒もなくなりましたとさ。
こういう若者たちがいる限り、日本の未来も明るいかも、と希望を持ちました。
今後の天気によりますが、2週間から3週間ほど天日でじっくり乾かした後に脱穀をして、晴れて新米になります。
11月の初旬にはササニシキの新米の販売が始められる予定です。

2018年9月30日日曜日

台風前の晴れ間に稲刈り始めました。

本当に今年の秋は雨が多すぎです。
7月の梅雨時に降らなかった雨が今ごろになってまとめて降っている感じですね。
田んぼの稲は、夏の高温の影響もあって例年よりも早く登熟が進んで十分に収穫できる状態なのですが、雨ばかりで田んぼが乾かず、なかなか稲刈りができないでいます。
田んぼがぬかるんだまま稲刈りしてもバインダー(稲を刈って束ねる機械)がはまってしまうし、人間も刈った稲もドロドロになるしで大変なのです。
無施肥なので初期生育が遅くなりがちなことから、7月に中干しがしっかりできないことも乾きが悪い一因です。
田んぼが乾くのを待ってから稲刈りしたいけれど、登熟が進み過ぎて刈遅れになってしまうのも心配で気をもみます…。
いつまでも待っているわけにもいかないので、先日、晴れ間を利用して稲刈りを始めました。
今年から新しく借りた田んぼで、耕作放棄されていた田んぼなので稲の初期生育が良かったため7月にしっかり中干し出来たこと、もともと水はけのよい田んぼ(悪く言えば水持ちの悪い田んぼなのですが)ということもあって、雨の翌日で田面に水が残っている状態でしたがあまりぬかるむことなく稲刈りすることが出来ました。
稲刈り初日だったのでスロースタート、小さな田んぼでしたが一日仕事で夕方にやっとハザ掛けまで終えることが出来ました。
このままペースを上げて2枚目3枚目といきたいところでしたが、翌日から再びの雨。
しかも台風24号が長野県直撃コースで向かって来るとの予想で、気が気でありません。
今日は嵐の前の静けさでしょうか、雨も小ぶりで風も全く吹いていません。
かけたばかりのハザとこれから刈る田んぼの稲が倒れませんように。
なんとか被害なく過ぎてくれることを祈るばかりです。

2018年9月13日木曜日

イノシシ侵入!


油断していました。
田んぼにイノシシに入られてしまいました。
田んぼの周りは全部電気柵で囲ってあるのですが、油断して電柵周りの草が伸びて漏電して電圧が下がっていたところに入られてしまいました。
写真のように稲を踏み倒してお米を食い散らかしています。
足跡が小さいので子供のイノシシでしょうか。
気づかない間に何度か入られていたようで、あちこち倒されています。
被害は今のところそれほどひどくはないのですが、無残に倒された稲を見ると本当に悲しくなってしまいます。
あわてて電柵周りの草を刈り、入られた部分の電柵を補強しました。
そして、近所の猟友会の方にお願いして電柵の外側の侵入したと思われる部分にわなを仕掛けてもらいました。
なんとかこれ以上被害が広がらないように祈るばかりです。
稲刈りに向けて、田んぼが乾きやすいように「よけ」掘りも始めました。
スコップで「よけ」にたまった泥をあげていくのですが、これがけっこうきつい肉体労働です。
何しろ田んぼは10枚あるので果てしない…。
今年の秋は雨が多いのでやるしかない、と自分に言い聞かせてがんばっていますが、それにしてもあの大干ばつが嘘だったかのようなこの秋の長雨、はたして稲刈りまでに田んぼは乾いてくれるのか…?
写真では分かり難いですが、黄金色の稲穂のうえを赤とんぼがたくさん飛び、すっかり秋の風景です。

2018年9月8日土曜日

台風が過ぎて

先日の台風21号は、当地でもかなりの風が吹きました。
あちらこちらで木が倒れたり枝が折れたり停電したり。
稲は田んぼによってばらつきはあるものの、おおむね少しなびいたくらいで済みました。
でも、同じ田んぼでも場所によっては写真のように完全に倒れてしまったところもあります。
一般的には養分過多が原因で倒れるということが良くありますが、今回はそれが原因ではないようです。
同じ田んぼの中でもどちらかというと深くて常に深水管理になってしまったような部分が倒れる傾向が強いような印象です。
逆に全然なびきもせずすくっと立っている田んぼもあります。
初期生育が良く除草を早めに切り上げて、7月に軽くでも中干しをすることが出来た田んぼは根をしっかり張ることが出来たのか、なびきもせずしっかりと立っています。
倒伏防止のためにも、田んぼはなるべく平らにして、稲が初期から元気で、草がおとなしい田んぼを作り、7月に軽く中干しすることが出来るような栽培管理を目指したいと思います。

天気は台風一過も束の間、秋の長雨に突入してしまったようです。
天気予報でもしばらく雨続きの予報です。
9月の末くらいから稲刈りを始める予定なのですが、この調子だと田んぼが乾かず、ぬかるんで稲刈りがとても大変になりそうな嫌な予感が…。
あわてて落水(田んぼの水を抜く)作業を始めました。
早く天気が回復して稲刈りまで秋晴れベースでいってほしいなと願うばかりです。

それにしても、今年の日本は豪雨、干ばつ、台風、地震、と災害が立て続けです。
被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げます。
これらの災害は自然が何かしらバランスをとろうとして引き起こされているような気がしてなりません。
今必要なことは、近隣国との対立や不安を煽り戦争の準備をしたり憲法を変えたりすることではなく、自然と調和した生き方、社会の在り方へと少しづつでもシフトしていくことではないかと思います。
先日の台風の時は我が家もまる24時間停電しました。
夜暗いのはランタンでしのげるし、ご飯はガスで料理できるし、お風呂は薪だし、何とかなるのですが、困ったのは冷蔵庫(冷凍庫)が動かないこと。
冷凍庫には頂いたり、自ら捌いたりした貴重なシカやイノシシの肉が沢山入っていて、ダメになってしまわないかと不安に。
お客様とのやり取りや情報収集・娯楽にインターネットが使えないのも不便です。
スマホでもできますが、バッテリーがすぐなくなっていきます。
お米の注文をいただいた時に籾摺り機や選別機を使えないのもつらい。
随分と電気に依存しているなあと改めて実感しました。
停電時は自家発電機でしのぐというのもありですが、もっと進んで外部電源に頼らない、太陽光や小水力などで電気の自立をするオフグリッドという方向はやはり魅力的で、いつかは実現させたいものです。