北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2020年7月6日月曜日

田んぼの除草も終盤に、麦の収穫と大豆の種蒔き。

気がついたら久しぶりの更新となってしまいました。
今年の梅雨は梅雨らしく雨の多い天気が続いています。
田んぼの水は山水を入れなくても雨の天水だけでほぼ満水の状態です。
稲は今が成長期、盛んに分茎をしています。
稲にとっては冷たい山水よりも暖かい雨の方が嬉しいようで、雨の度にぐんと成長します。
でもあまり長雨が続くと日照不足や災害が心配になります。
田んぼの除草作業もいよいよ終盤、最後の追い込みに入って来ました。
除草機での除草も3巡目です。
草の多い田んぼでは機械除草だけではどうしても株間に草が残ってしまいます。
そこで、機械での除草作業と並行して、今年は草の多い田んぼではこのような道具を使って株間に残った草を取っています。
鉄製の板の下に爪が付いていて前後に動かすことで草を取るのですが、この道具、単純な作りの様でいて実によく出来ています。
この板のお蔭で爪が田面に深く食い込み過ぎず、前後に動かすだけであまり気を使わなくてもちょうど良い深さで爪が田面に入って草を取ってくれるので作業がしやすいです。
草の多い田んぼでも、除草機とこの道具を両方組み合わせれば手取り除草しなくても済むかもです。
とは言っても、手作業なので田んぼが広いとかなり時間がかかってしまうのが難点…。
草のない部分はスキップして時間短縮したいが、これをかける時はどうしても水が濁ってしまうので、草があるかどうかが分からず、草が無い場所もとりあえず無駄にかけなければならない…。
など課題はありますが、機械でない手作業の仕事は田んぼの様々な生き物たちと出会えるのが魅力ではあります。
7月10日過ぎ頃までを目標に、除草作業もう一息がんばりたいと思います。

少し前になってしまいましたが、田んぼの除草作業と梅雨の晴れ間を見計らって、麦の収穫をしました。
写真は大麦、味噌の麹や麦茶になる予定です。
昔はお米と並んで重要な主食だったようです。
こちらは南部小麦。
小麦粉としてはもちろんですが、それ以外にも製麺所に委託して乾麺にしたり、手作り醤油の原料になる予定。
(今年は作付を減らしたので乾麺の加工に出せるかどうかどうか分かりませんが…。)
大麦は登熟が進んで実も固くなっているためその場ですぐに脱穀。
南部小麦はまだ実が固くなり切っていないためハザ掛けし、この後雨よけのシートを掛けました。

限られた畑を有効に使うためもあり、麦・大豆の連続栽培をしています。
麦の収穫後すぐにトラクターで耕耘して大豆の種を蒔きました、と言いたいところですが、頻繁にまとまった雨が降るためなかなかタイミングよく蒔くことが出来ず。
大豆を蒔く時期的にギリギリだったので、最後は土がまだかなり湿っていて作業的にはやりにくかったのですが強行突破で蒔きました。
1週間弱で無事に発芽しました。
しかしよく見ると…。
毎年のことながら、このように鳥につつかれてしまいます。
発芽したての双葉の部分が鳥たちにとっては最高に美味しいみたいです。
全滅ということではなく部分的になのですが、歯抜けのように欠株になってしまいます。
何か鳥除けの対策をしたりとか、あるいは別に苗を仕立てて喰われて欠株になった所を補植したりすれば良いのですが、田んぼの除草で忙しい時期なので出来ないでいます。
鳥さんお手柔らかにお願いします、と祈るのみです(笑)。

田んぼの中の除草にかま掛けている間に、田んぼの外の畦や土手などの草も雨でぐんぐん伸びるので刈らないといけないし、植物たちの生命力のスピードに付いていけません。
怒涛の農繁期はまだしばらく続きます。

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