北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2020年9月10日木曜日

秋風渡る

9月に入っても暑い日が続いていましたが、先日の台風の後は急に秋風が吹き始め、今日は一日曇りや雨の涼しい天気でした。
田んぼのササニシキはあっという間に黄金色に変わり、日に日にその色を濃くしています。
8月からの好天続きで登熟が例年よりも早く、稲刈りの時期も早まりそうな予感です。
7月の長雨や除草機のかけすぎによる根傷みで、全体的に分茎はあまり良くない田んぼが多いのですが、8月以降の好天続きで穂の充実は良いような気がします。
先日九州方面を襲った台風9号と10号の二つの台風によって、遠く離れたここ信州でもかなりの風が吹きました。
この風でいくつかの田んぼで稲が倒伏してしまいました。
上の写真はササニシキ。
背が高くてもともと倒伏しやすい白毛モチはもうどうしようもないくらいに倒れています。
全体的に葉色が濃くて生育が旺盛だった部分を中心に倒れていますが、分茎少なくあまり生育が良くなかった部分も倒れているところもあり。
例年だと台風が直撃してもなびくくらいでここまで倒れることはなかったのに…。
8月以降の猛暑で稲体に対して稲穂が重くなりすぎてしまったのか、あるいは窒素が過剰になり稲体が軟弱になってしまったのか…。
例年になく倒れてしまった原因を考えあぐねています。
倒れた状態で雨が続いたり台風が来たりすると穂発芽したりとお米の品質が悪くなってしまうので、気がかりなことがまた増えてしまいました。
稲刈りまで好天が続いてくれますように!
田んぼは、そろそろ水を入れるのを止めて、稲刈りに向けて水を落とす段階になってきました。
畑の大豆は、7月の長雨で初期生育があまり良くなくて、減収となるかもと半分あきらめ気味で、このブログでもお伝えしていたのですが、8月以降の好天続きで過繁茂を心配するくらいぐいぐいと追い付いてきました。
花が咲き始めた後からの追い上げがすごかった。
繁り過ぎてしまうと実の付が悪くなることが心配になりますが、莢の中も確認しましたがちゃんと実が入っていました。
大豆の生命力の強さに感動しました。
このまま順調にいけば大豆は豊作になりそうです。
この間、田んぼの水管理をしながら稲の生育を見守りつつ、あちこちの伸びた畦草を刈りまくり、
新しく借りた休耕田が山側から常時水が湧き出ていてぬかるんでいるため、来年以降の復田に向けて近所の方から重機(バックホー)を借りてきてよけ(排水のための明渠)を掘ったりしていました。
この重機の作業、やってみると面白くて思わず夢中になってしまいました。
鎌一本の手作業で出来る自然農の世界にも魅かれる一方で、人力ではとてもできない仕事を難なくこなす機械の魅力にも魅かれてしまうんですねえ。
脱穀したままになっていたスペルト小麦(古代小麦)の籾摺り作業をしました。
一般的な小麦と違ってかたい籾に覆われているスペルト小麦です。
お米用の籾摺り機にかけるときれいな実が出てきました。
これでようやく製粉して食べることができます。
お米と混じらないように機械の掃除をするのが大変でした。
量に少し余裕がありそうなので販売もすることを考えています。
味わい深いスペルト小麦、どうぞお楽しみに。


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