北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2017年7月13日木曜日

田んぼの除草三昧の日々です。

久しぶりの投稿になってしまいました。
このところ田んぼの除草三昧の日々を送っております。
このところの暑さで、稲たちも分茎が進み成長していますが、草の成長も速い!
一番初めに植えた田んぼは、ご覧のとおり除草機を3回かけたにもかかわらず株間のコナギたちがモリモリになってしまいました。
この田んぼは特に、新しく導入した除草機(ワドー号)の使い始めで機械の調整の具合が良くなかったことや、かけるタイミングの遅れたことが原因で、株間の一番草が残ってしまったのがここまで大きくなってしまいました。
こうなってしまうとひたすらテデトールしかありません…(泣)。
何のために除草機を買ったんだー、と自分に突っ込みながら腰をかがめて地道に草を取っていると、稲と草と水の音そして田の生き物たちだけの静寂の世界、昔の農民に戻ったような、瞑想しているような気持ちになります。
でもそのうち腰が辛くなってきます…。

ひたすら腰をかがめての作業は辛いので、立ったまま作業ができる水田熊手という道具を使ってみたりしますが、やはりどうしても草が少し残ってしまいます。
やはりどんな機械や道具よりも人間の手に勝るものはありませんね。
とても時間がかかることと腰が痛くなるのが難点ですが…。
大きなったコナギは本当にものすごい根の張りで、この根の張りで稲の根を抑え込んで成長できなくしてしまうんだなというのがよく分かります。
取った草は、小さいうちはそのまま浮かせておけば良いのですが大きくなってしまうと浮かせておいても根っこを伸ばしてまだゾンビのように生き返ってしまいます。
また土の中に埋め込むのも量が多くて別の害を引き起こしそうなので全部畦に投げて出しているのですが、畦まで届かずに田んぼの中に落ちてしまったり、飛び過ぎて下の田んぼまで入ってしまったりと自分のコントロールのなさにがっかりしてしまいます。
草を取った後の稲たちは本当にのびのびとして気持ちよさそうです。
稲たちもこのくらい大きくなると四方八方に根を伸ばしていて、あまり田んぼに入って除草作業をすると稲の根を切ってしまいます。
田植え後30日から40日を目安に、そろそろ田んぼに入らない方が良いギリギリの時期になりますのでラストスパートをかけてがんばろうと思います。
こちらは除草機だけでほぼ草を抑えられた田んぼです(全面がここまで草がないわけではありませんが…)。
全部の田んぼがこうなってくれれば本当に楽なのですが…。
今年初めて導入したこの除草機(ワドー号)ですが、使ってみて分かったことは、この除草機でも本当の株間の草(株と株とのライン上の草)は取れないということ。
本当の株間の草まで取ろうとしたら稲まで抜けてしまうので。
株間の草は小さいうちにスクリューで土寄せをするように上から両側の泥をかけて埋めてしまうことが大事で、大きくなってしまうと少々上から泥をかぶせても埋まらないでそのまま成長してしまうということ。
スクリューの寄せ幅や深さの調整と除草機をかけるタイミングがとても大事ということが分かりました。
来年こそはうまく使いこなしてテデトール除草をしなくて済むようにしたいものです。
今年はとりあえずテデトール除草もう一息がんばります(汗)。
先日、田んぼ脇の土手の草を刈っていたら卵の入った鳥の巣を見つけました。
多分、この田んぼでよく見かけるつがいのカモの巣と思われます。
この田んぼにはカモのえさになる生き物がいっぱいいるということですね。
コガモたちが無事に生まれてこの田んぼを泳ぐ姿を想像すると楽しみです。
人間に発見されたことで巣を放棄しなければよいのですが…。

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