北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2019年9月19日木曜日

シカにお米を食べられる!稲刈りに向けてひたすらよけ掘り。

大豆に続いてお米もやられました!
稲刈り間近のお米を何者かに食べられました。
イノシシは倒しながら食べるので、今回もシカだと思われます。
シカは基本的に葉っぱ系が大好きなのですが、まさか稲穂も食べるとは…。
電気柵を飛び越えて田んぼに入ったと思われます。
被害は今のことろ限定的ですが、ショックです…。
慌てて電気柵をかさ上げしたりして補強しましたが、被害が広がらないことを祈るのみです。

ここしばらくは稲刈りに向けてひたすら「よけ掘り」をしていました。
今年の秋は例年に比べて今のところ晴ベースの天候なので、例年よりも田んぼも乾いてきていますが、傾斜地の棚田ではどうしても山側や水路の方から水が浸み出てきてその付近がいつまで乾かないという田んぼが多いので、「よけ」を掘って排水するという作業が必要になります。
この作業を怠ると稲刈りの時にぬかるんでバインダーがはまってドロドロになりながら稲刈りするはめに…。
過去に一度作った「よけ」をそのまま毎年使うのですが、夏の間に泥がたまって浅くなっているのでスコップでたまった泥を揚げていきます。
こればかりは機械では出来ない作業なのでひたすら地道にスコップです。
泥だらけになるし地味にきつい肉体労働です。
よけ掘りは稲刈りのためだけでなく、その後冬の間に田んぼをできるだけ乾かすためにも大事な作業になります。
この「よけ」には生き物がいっぱい。
写真は上げた泥の中から出てきたドジョウ。
他にもイモリや、コオイムシ、ゲンゴロウ、ヤゴなどなど。
水のなくなった田んぼからの生き物の避難先になっているようです。
泥上げするとこの生き物たちの住処を壊してしまうことになるので何とも申し訳ないと思いつつ…。
今ごろになってイタリアントマト(サンマルツァーノ)がごろごろ採れました。
ラタトゥイユ、パスタ、トマトスープなど料理に使うととても美味しい。
そして秋の味覚の栗があちこちで実を落としています。
これから栗三昧です。
それにしても誰も拾わない放置された栗の木が村にはたくさんあります。
どなたか拾いに来ませんか?

いよいよ今月末から稲刈り開始の予定です。
どうか天気が順調でありますように。
台風さん来ないでね。



2019年9月11日水曜日

真夏の暑さが復活。

前回、残暑らしい残暑もないまま秋になってしまったなあという投稿をしたのですが、その直後しばらく真夏のような暑さが復活でした。
台風15号はもしかしたら直撃するのではと心配しましたが、当地に全く影響はなくホッとしております。
(千葉県の方は大変な被害が出ているようで心配しております。)
この暑さでササニシキの登熟も駆け足で進み色付きも一段と進みました。
稲刈りが想定よりも早まるかも知れません。
ただ、お米にとってはこの登熟の時期はある程度気温が下がり秋らしい涼しい気候の方が美味しいお米になり、逆に高温が続くとお米の食味には悪影響が出ると言われているので、影響が心配です…。
 つい先日、稲刈りに向けて間断灌水での水管理もやめて水を落としました。
これから、稲刈りの作業がしやすいように「よけ」を掘るなどして田んぼをなるべく乾かしていきます。
この暑さで田んぼの畦草もまだまだ伸びる伸びる。
これで最後の草刈りになることを願いつつの畦草刈り作業もようやく終わりそう。
田植え前の5月下旬に1回目の草刈りをしてからだいたい4回草刈りしたことになります。
畦草刈り機を導入してずいぶん楽にはなりましたが、それでも汗びっしょりになります。
大豆畑のシカの食害はその後少しずつ拡大しているのが心配…。
この時期は他にも青々した美味しそうな草がいっぱい生えているのにどうして大豆の葉っぱを狙ったように食べるのでしょうか?
よっぽど美味しいのでしょうね。
あわてて電柵が低くなっている部分を追加で補修しましたが、どこから入っているのか分からないので困ってしまいます。
野生動物との共生はなかなか難しい…。
久しぶりに雲一つなくアルプスがくっきりと姿を見せてくれた日の写真です。

2019年9月4日水曜日

秋の訪れと冬支度。

お盆以降、雨や曇りメインの天気が続いています。
気温もあまり上がらず 一気に涼しくなりました。
あれだけ暑かったのが嘘のようです。
たまに晴れると暑くはなるのですが、朝晩はとても涼しいです。
本当に暑かったのは7月末~お盆までの実質20日間ほど、信州の夏は短いですね。
写真は久しぶりの晴れ間の田んぼの様子。
ササニシキは今のところ順調で、穂が垂れてきて少しづつ色付いてきました。
まだ間断灌水で水管理をしていますが、もう少ししたら田んぼの水を落とし、稲刈りに向けて準備を始める予定です。
稲刈りは1か月後の9月末から10月初旬を予定しています。
台風の被害などなく天候が順調でありますように。
稲刈りの援農お手伝い大歓迎です!
大豆畑では花の季節が終わり、大豆の赤ちゃんである小さな莢が付いています。
が、大問題が発生!
上の方の葉が無いのが分かりますでしょうか?
どうやら鹿に侵入されて食べられてしまったようです。
今のところまだ上の方の葉だけなので大丈夫ですが、この先被害が拡大し下の方まで食べられてしまうと大変なことに…。
地域の田畑全体を共同で電柵で囲っているのですが、どこからか、たぶん電柵が低くなっている所を飛び越えて入ったようです。
あわてて電柵の低くなっている部分を補修して回りましたが、囲っている面積が広いので全部はカバーできず…。
鹿さん、お願いだからこれ以上入らないで。
そして涼しくなってきて慌てて薪割り、冬支度しています。
冬の厳しい当地で古民家で冬を越すには薪が欠かせません。
本来ならもう少し早く、春くらいまでに割って乾かしておかないといけないのですが、春以降は農作業が忙しくてついついこの時期になってしまいます。
去年も同じことを言っていたような…(笑)。
なんとか冬までに乾いてくれますように。
でも、薪が薪小屋に積み上がった光景は本当に豊かな気持ちになります。
生きるために必要なもの、もちろんお金も必要ですが、米と野菜と薪が1年分しっかりとあるということも本当に安心感につながるなあと思います。
(野菜はなかなか実現できていませんが…。)
冬の終わり頃になってまだ寒いのに薪が無くなるというのは本当に切ないので、そうならないように薪割りもう少し頑張ります。