よろこぶつち農園のブログ

北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2022年1月15日土曜日

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

久しぶりの投稿になってしまいました。

遅くなってしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

信州の山里はすっぽりと雪と氷に覆われております。

年末寒波で降った雪が、成人の日の頃の暖かさで一旦融けかけていたのですが、昨日一昨日の雪で再び雪景色に。

今朝は雪が止み、晴れて-10℃まで冷え込みました。

雪の結晶がピンと立ち、朝日を浴びてキラキラと輝いています。
寒さが厳しいのは辛いのですが、自然は厳しいほどに美しい表情を見せてくれます。
ここ数年は雪の少ない冬が続いていたのですが、この冬は予報通り雪が多くて寒い冬になっています。
田んぼにとっては、冬の間雪に覆われていた年は豊作になるとも言われています。
雪かきはしんどいのですが、これも冬の間なまりがちな体を動かす良い運動と、前向きに考えるようにしています。
お正月は愛知県知多半島の実家に帰省して久しぶりに海を眺めたりと、暖かい愛知のお正月を堪能しました。

信州に戻ると再び極寒の世界です。
1/7は地元の集落のどんど焼き。
お正月の間各家で飾っていたしめ縄や松飾などを持ち寄って竹やカヤ、藁と一緒にやぐらを組みます。
今年はなかなかかっこ良く仕上がりました。
夕方に今年一年の無病息災を願って盛大にお焚き上げします。
最後に残った熾きでお餅を焼いて食べるのがこの地域の習慣です。

今年が皆様にとって良い一年でありますように。
そして気候が穏やかで順調でありますように。




2021年12月3日金曜日

冬の到来!大豆の収穫と麦の種蒔きなど

 11月末から一気に真冬の寒さがやって来ました。

11月の最後の週末の朝、起きたら一面雪景色でびっくり。
慌てて車のタイヤを冬タイヤに履き替えました。

その後幸いに雪は溶けたのですが、毎朝霜が降りたり氷が張るなどの厳しい冷え込みです。
最低気温は-2℃から-5℃まで下がる日も。
昼間は晴れて白く輝く北アルプスが美しいです。
当地は東に山を背負った西斜面の山里なので、日の出が遅くて午前中はなかなか気温が上がらず外仕事はちょっと辛いので朝はゆっくりのスタートです。
さて、前回の投稿から間が空いてしまいました。
11月は大豆の収穫、麦の種蒔きなどで忙しくしていました。
今年の大豆栽培、2枚の大豆畑のうち1枚は、種蒔き後の梅雨の長雨で発芽率が悪かったうえに夏前頃にシカに食べられて全滅。
慌てて別の畑に、晩生のスペルト小麦の収穫後に約3週間遅れ(7/20頃)で種を蒔き直すというハプニングがありました。
どうなることやらと思っていたのですが、その後の生育は順調で秋に暖かい日が多かったおかげか冬になる前に収穫までこぎつけることが出来ました。
種蒔きが遅れた分、収穫も3週間遅れの11/20頃となりました。
もう一枚の畑は例年どおりの種蒔き・収穫となりました。
大豆の収穫は、刈り払い機で株を刈り倒した後に、刈り倒した株を手作業で集めて束ねてハザ掛けにします。
とにかく手作業で手間がかかる作業なので、味噌の会・醤油の会の仲間に毎年手伝ってもらっています(作業風景は写真を撮り忘れてしまいました。)。
興味のある方はぜひ一緒にいかがですか?
収穫が終わった夜は毎年囲炉裏を囲んで収穫祭をするのが恒例になっています。

そして先日、十分に乾いた頃に大豆専用の脱穀機を地元の農協から借りてきて脱穀作業をしました。
今年は2枚の畑で収穫時期がずれてしまったので、初めに収穫した畑のものは乾き過ぎて莢が弾けて豆が下に落ちてしまっているものが多くてもったいない状態、遅れて収穫した畑の方は部分的に生乾きの株もあり出来ればもう少し干したい感じでした。
機械を借りて来る都合で一度にやってしまいたいので、収穫時期がずれるというのはとてもやりにくいですね。
脱穀機からはプリっとしたきれいな豆たちが出て来ました。
今年は蒔き直しのハプニングの影響もあって収穫量は例年よりも少なくなってしまいましたが、比較的に虫食いやくず豆が少ないような気がします。
この後、選別機にかけて大まかに選別し、12月中旬頃から仕上げの手選別をしながら販売を始める予定にしております。
大豆の収穫と並行して麦の種蒔きもしていました。
例年どおり11月の初旬に収穫できた一枚目の大豆畑には、大豆の収穫後にすぐにトラクターで整地して大麦と南部小麦を蒔きました。
写真は南部小麦の現在、無事に発芽して寒さに負けずにゆっくりと成長しています。
こちらは別の畑に蒔いたスペルト小麦。
大豆の後作ではないため南部よりも少し早めの10月末に種蒔きが出来た分、より大きく成長しています。
これからの厳しい冬を乗り越えてたくましく健やかに育ってくれますように。
合間を縫って今年も干し柿を吊るしました。
今年はいつも採らせてもらっている近所の柿の木が不作で、例年よりもかなり少ない仕込みになってしまいました。
軒下に柿すだれが連なっている風景は本当に豊かな気持ちになります。
お日さまと冬の風にあたって美味しい干し柿になりますように。







2021年11月9日火曜日

田んぼの仕舞い仕事

 

10月末に脱穀作業を終えてから、順次田んぼの仕舞い仕事を進めています。

脱穀の後のワラを回収して田んぼの外に持ち出し、代わりに前年のワラ(一年間積んで朽ちかけたもの)を田んぼに戻します。

収穫後のワラをすぐに裁断して田んぼに戻す方法の方が一般的で、私も初めはその方法でやっていたのですが、次年の田植えまでにワラの分解が十分進まずに稲の生育を阻害する可能性が高いため、今はこのような方法に落ち着いています。

毎年恒例のワラを積んだ軽トラが田んぼにはまってしまうハプニングが発生。
トラクターで引っ張って無事に救出できましたが、やっぱり焦ります、、、。
朽ちかけた前年のワラをフォークを使って全面に拡げたら、トラクターで秋起こしです。
この秋起こし作業を適期にすることで翌年の田植えまでに有機物の分解が十分に進み、田植え以降の草の勢いがおとなしくなる、というアドバイスを頂いて去年の秋からやっています。
でも、去年の秋起こし作業の時期が少し遅かったせいなのか、今年の草の勢いは例年どおりであまり効果は感じられませんでした。
(本当はもう少し気温が高い10月中に秋起こしすると良いようなのですが、脱穀作業が10月下旬までかかってしまうことと、土がある程度乾いて固まらないとできない作業なのでどうしても11月に入ってしまいます。)
年数を重ねると変化が出てくるのか、もう少し続けてみようと思います。
紅葉で色付いた山々が美しい晩秋の山里の風景です。
写真では色があまり良く分からないのが残念です…。

2021年11月7日日曜日

2021年産ササニシキ新米の販売を始めました。

告知が遅くなってしまいました。

先日より2021年産ササニシキ新米の販売を始めました!

先日、無事に全ての田んぼの脱穀作業を終えて新米の籾摺りをしてみたところ、ピカピカの玄米が出てきました。

3分搗きに精米して炊いてみましたが、新米ならではの瑞々しさと食感、そして雑味の無い透明感のある味わいがとても美味しいです。
今年も種蒔きから収穫までいろいろありましたが、かみしめるほどに大自然の恵みと健気に育ってくれたお米への感謝の気持ちが湧いてきます。

今年は予約の枠に空きが出来たので、新規のお客様のご注文とご予約も承ります。
自然栽培・天日干しのササニシキをぜひ一度お試し下さい。
ネットショップよりご注文頂けます。
ご予約済みのお客様は前年のご予約済みのお米がなくなり次第新米へと切り替えになります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。



 

2021年10月14日木曜日

脱穀作業始めてます。

 

稲刈りが終わってホッとする間もなく脱穀作業を始めています。

10月としては異例の高温と好天続きで、ハザ掛けしたお米の乾燥が予想以上に早く進み、慌てて脱穀作業を始めました。

水分計で水分を確認するのですが、ハザに干した中の方のお米で目標水分の15%に既になっていますし、ハザの表面は14%にまで乾いています。
乾き過ぎてしまうと胴割れ米が増えたり、食味が低下したりしてしまいますので焦ります。
例年だと2~3週間は干すのですが、今年は早い田んぼで10日~2週間未満で乾いてしまいました。
例年収穫時期は雨に泣かされる年が多いのですが、今年は逆にお日様にせかされるように作業しています。

全体の3分の2ほど脱穀作業を進めたところで、昨日一昨日と雨が降って脱穀作業は一旦中断。

ようやく一息ついているところです。

脱穀されたササニシキの籾。
自然と感謝の念が湧いてきます。
脱穀した籾は重さを計量してそのまま貯蔵部屋に搬入しています。
これが結構な重労働なのです(泣)。
ここで正確な収穫量が判明するのですが、今のところ例年並みくらいの収穫量は確保できそうでホッとしています。

雲海が湧き立つ朝の棚田の風景です。
明日から脱穀作業の再開です。


2021年10月7日木曜日

稲刈りが無事に終わりました。

 

先日、当初の予定通り約10日ほどかかって無事に全ての田んぼの稲刈りを終えました。
最後は晩生の「白毛モチ」。
信州に古くから伝わる在来種で、野性的な逞しさと食味の良さが魅力ですが、背が高くなり倒れやすいのがデメリットです。
写真では写っていませんが、今年もかなり倒れてしまい稲刈り作業がとてもやりにくい…。
倒れてしまう原因は様々あると思うのですが、中干しを少し強めにすることで改善することを期待して来年はやってみようと思います。
作り難さゆえに作られなくなってしまった品種、工夫しながら出来るだけ種を繋いでいきたいと思います。
今年は比較的に天気にも恵まれて田んぼがぬかるむこともほとんどなくて快適な稲刈りでした。
(雨が多い年は田んぼが乾かず、バインダーがぬかるみにはまったり泥だらけになりながら稲刈りするはめになるので…。)
ただ、9月後半以降の好天と高温で予想以上に登熟が早く進み、稲刈り中もどんどん登熟が進んでしまって稲刈り後半の田んぼはやや刈り遅れぎみになってしまったのが反省点です。
(刈り遅れが進むと胴割れ米が増えたり食味が低下したりすると言われています。)
そうかといってコンバインで一気に収穫する方法ではなく昔ながらのハザ掛けではどうしても時間がかかってしまい、どう対処したら良いのか来年以降の課題です。
あくまでハザ掛けにこだわるなら、人手を確実に確保するか、早生晩生など稲刈り時期がずれるように品種を分けるか…。
あるいはササニシキという品種にこだわるなら部分的にでもコンバインと乾燥機を導入するか…。
いろいろ悩むところです。

お忙しいところハザ掛けのお手伝いに来て下さった方々には本当に助けられました。
ありがとうございました!


2021年9月26日日曜日

稲刈り始まりました!

 

いよいよ稲刈りが始まりました。
このところの高温で一気に登熟が進み一斉に刈り時を迎えました。
今年もいろいろありましたが、こうして収穫を迎えることが出来たことに感謝です。
刈った稲は昔ながらのハザ掛け天日干しに。
稲が掛かったハザの長さでおおよその収量が分かるのでドキドキの瞬間でもあります。
刈る作業自体は2条刈りバインダーで早いのですが、その後のハザ掛け作業がとにかく時間がかかります。
大小10枚の田んぼを順番に刈り取り・ハザ掛けしていきますが、順調にいって10日、間に雨など降るのでそれ以上かかってしまう見込みです。
(今日は3日目にして朝から本降りの雨でやむなく中断です。)
あまり日にちがかかるとお米が過熟になってしまう心配も出てきます。
援農・お手伝い、ご興味のある方、大歓迎です。
抜けるような青空に恵まれた秋晴れの朝、北アルプスと黄金色に輝く稲穂が美しく、写真では写りにくいのですが、赤とんぼもたくさん飛び交っています。
秋の味覚、栗があちこちで盛んに実を落としています。
放置しているとイノシシが食べに来るので、敷地内の栗は毎日拾っては蒸かし栗にして食べているのですが、これが飽きない美味しさ。
栗を主食にしていたという縄文人になった気分です(笑)。
自然の恵みに感謝です。