北アルプスを望む天空の棚田で、自然栽培(無肥料無農薬)でお米、大豆などを栽培、販売しています。

2017年5月25日木曜日

夏の到来、代かきと苗代のその後

このところ、信州の山里にも急に夏が来たかのような暑い日が続きました。
先日、9枚の田んぼ全ての代かきが終わりました。
田んぼの代かきをしていると水面を渡る風が少しだけ涼しいような気がしますね。
一転して今日は久しぶりの雨ふり、畑にとっては恵みの雨です。
あとは、水漏れしやすい田んぼは畦際に畔波シートを入れたり、このところの暑さでぐんぐん伸びる畦草刈りをしたり。
畔は本来は畦塗りをした方が良いのですが、そこまで手が回らないため畔波シートで代用します。

少し前には苗代も不織布のトンネルを外しました。
苗代には全くの無肥料ではなく、あらかじめ米ぬかを振ってあるのですが、量を控えめにしているため葉色が全体に淡く、生育もゆっくりです。
先日、苗代の奥の方ががスズメに荒らされたという投稿をしましたが、犯人はどうもスズメではなくネズミのようです。
その後トンネルの端の隙間がないようにし、水を常に張るようにしたにもかかわらずその後も被害が拡大し、無残な状況になってしまいました。
水漏れ防止の畔波シートを立てていない水口のある土手側の方ばかりやられているのでもしやネズミではと思い、侵入防止にそちら側にも畔波シートを立てたところピタッと被害が止まりました。
スズメさん、あらぬ疑いをかけてゴメンナサイ。
苗が余らないようにギリギリしか種を蒔かなかったので苗が足りなくなってしまいそうです。
急遽追加で種を蒔き直すことも考えましたが、やはり時期が遅いですし、結局作付予定の田んぼを一枚減らすことに(涙)…。
植える時も欠株が多くなってしまい面倒くさいことになりそう(涙)…。
今まで苗がネズミにやられるなんてことはなかったので油断していました。
痛い授業料ですが、今後はこの経験を確実に活かします。
動物たちと共存するのは知恵が要りますね。

6月初旬の田植えまで何とか無事に育ちますように。




2017年5月17日水曜日

代かき開始。

いよいよ田んぼに水が入りました!
トラクターで代かき開始です。
乾いた土の塊が水を吸ってトラクターのロータリーで砕かれて泥になっていきます。
水は泥で濁ってコーヒー牛乳のような色。
田んぼが水田になるこの作業、結構好きです。
早くもカエルが入って来てうれしそうに鳴きはじめています。
でも、田んぼが平らになるように代かきをするって難しい。
お米農家さんはたいてい自動水平機能の付いたトラクターとドライブハロー(代かき用のアタッチメント)で効率よく作業していると思いますが、当農園は水平機能の付いていない、ドライブハローも付けられない古いタイプのトラクターなので、悪戦苦闘しながら代かきをします。
なるべく平らになるようトラクターを何回も走らせたり、ロータリーの回転を止めて高い部分から低い方へ泥を寄せてみたり。
時間と燃料がかかってしまいます。
全部で10枚の田んぼを順番に代かきしていきます。
代かきの終わった田んぼはしばらく置いて草を生やし、6月初旬の田植え直前にもう一度植え代をかく予定です。
苗は今のところゆっくりとですが順調に育っています、と言いたいところですが…。

なんと、苗代の奥の方で大異変が発生!
3日ほど前に、不織布のトンネルの隙間からスズメが侵入して苗(の下の種籾)を食い荒らしてしまいました。
これまで苗をスズメにやられたことがなかったのと、ここまで苗が大きくなれば大丈夫と思い油断していました。
スズメ恐るべしです。
被害は一部ですが、苗は余らないようギリギリしか作らなかったので苗が足りなくなりそうです。
作付けする田んぼを一枚減らすかなあ?(涙)




2017年5月9日火曜日

山の恵み。

田んぼ仕事の合間に山菜採りに出かけました。
こごみを大量にゲット!
さっそく胡麻和えにしてたらふく頂きました。
山の恵みに感謝~。

2017年5月7日日曜日

お米の芽が出ました!

先日蒔いたお米、無事に発芽しました!
苗代に床伏せしてから約1週間でツンツンと出てきました。
発芽するまでは果たしてちゃんと芽を出してくれるのか、何年やってもハラハラドキドキします。
無事に出てくれると本当にホッとします。
かぶせていた保温シート(シルバーポリ)をはがして不織布のトンネル掛けにしました。
山々の淡い新緑と白い北アルプスが本当にきれいです。
信州の山里は今が一番美しい季節かもしれません。
苗たちは、このところ暖かい日が続いているので数日でグングンと伸びています。
やっと出始めたばかりの苗たちもいてばらつきがあるのが気になりますが…。

本田では、田植えに向けての準備で、高い部分の土を運搬車に積んで低い部分に運ぶという地道な作業をしています。
田んぼに高低差があると田植え後に浅い部分と深い部分が出来てしまい、深い部分の苗が水没してしまったりと水管理が難しくなってしまうので、毎年少しづつ直していますが、なかなか平らな田んぼにはなりませんね~。
ある程度の所で切り上げて、もう一度トラクターで耕耘し、もう少ししたらいよいよ水を入れて代かきを始める予定です。




2017年4月28日金曜日

苗箱の伏せ込み

昨日、種蒔きの終わった苗箱をやっと苗代に伏せ込みました。
全部で200枚ちょっとの苗箱を泥に足をとられながら並べるのはなかなか重労働でした。
発芽後の苗は苗箱の下の穴から根っこを伸ばして成長します。
最後に保温シートを掛けて終了!
ほぼ一日かかってしまいました。
あとはお天道様に任せて発芽まで待ちます。
無事に出てくださいよ~。

2017年4月23日日曜日

お米の籾蒔きを始めました。

今朝は薄い氷が張るほど冷え込みました。
昼間はよく晴れて桜の向こうにアルプスがくっきり!
お米の籾蒔きを始めました。
約2週間冷たい水に浸漬していた種籾を、麹の仕込みに使った麹室に入れて25度の温度をかけて約一日かけて催芽します。
ぷちっとわずかに芽がはじけてきたらOK.
種籾が生きていることを実感するうれしい瞬間です。
種籾をさっと乾かしたら、ポット式の苗箱に手回しの播種機で播いていきます。
一つの穴に2~4粒づつ入るよう機械を調製するのですが、5~6粒以上と入り過ぎている場合がけっこうあるので、一応ざっと全部チェックして手で調整するのですが、これがものすごい手間と時間もかかってしまいます。
もう少し効率良くやりたいものです。
土は近所の山の土をふるって使っています。
蒔き終わった苗箱を並べる苗代もあらかじめ代かきをして平らに均して準備しておきます。
種籾を播いて苗代に並べるまで何日かかかる始めの大仕事、美味しいお米のためにがんばります。

こちらは小麦畑の様子です。
冬の間地面に這いつくばるようにじっと寒さに耐えていましたが、春になってぐんぐん上へと伸びてきました。
収穫は6月末頃の予定です。




2017年4月21日金曜日

醤油の仕込み

ようやく梅が満開、と思ったらすぐに散り始め、同時に桜も咲き始めました。
この辺りは梅と桜が同時に咲くのです。
そんな中、醤油の仕込みをしました。
味噌は毎年仕込んでいるのですが、醤油は味噌と比べて手間と時間がかかるのでなかなか気合が要ります。
一昨年に、人に教わって初めて作った時の記録を引っ張り出して再チャレンジです。
まずは小麦を炒ります。
小麦は昨年の夏に収穫した自然栽培の南部小麦です。
一昨年作った時は台所のガス台でほうろくを使って少しづつ地道に炒ったのですが、気の遠くなるような作業だったので、今年は大きな銅鍋を借りて来て薪の火力で一気に炒ることにしました。
これがあればあっという間に終わるかなと思いきや…。
それでも一度にたくさん入れすぎるとダメで、全ての麦が鍋底にまんべんなく当たるくらいの量にとどめておくのがうまく炒る秘訣のようです。
初めはその要領が分からず焦げすぎた小麦をたくさん作ってしまいました。
合計10kの小麦を炒るのにけっこう時間がかかってしまいました。
この作業は、名古屋から来てくれた、「八百姓」こと中上嘉文さんに手伝って頂きました。
中上さん、ありがとうございました。
炒った小麦を製粉機で粗挽きします。
香ばしい香りが部屋中に広がります。
2晩水に浸しておいた大豆を柔らかくなるまでセイロで蒸かします。、

粗挽きした小麦と蒸かした大豆を混ぜ合わせて、人肌に冷めたころに醤油用の麹菌をまぶしてよくよく混ぜ合わせます。
麹蓋に盛り込んで3泊4日温度管理しながら麹を育てます。
醤油麹は温度が上がり過ぎてしまうと納豆菌が増殖して納豆になってしまうらしく、また低すぎても良い麹にはならないので気が抜けません。
味噌用の麹よりも長丁場です。
特に2日目の夜は麹菌の生育が活発で夜中も何度も起きて様子を見なければならず寝不足気味。
3日後、見事に緑色の醤油麹の花が咲きました。
樽に出来上がった麹と水と塩を加えてよくよく混ぜて仕込み完了です。
あとは日当たりの良い暖かい所に置いて時々天地返ししながら熟成させます。
上手くいけば一年後に美味しい醤油になります。
自家産の自然栽培の大豆と小麦で仕込んだ醤油、どんな醤油になるのか楽しみです。